株式上場している企業は、年次報告書を提出する必要があります。
また、これは海外の投資家にも事業内容がわかるように、フォーマットが決められている場合があります。
しかしそれは大企業の話で、中小企業やお店の年次報告書では、特にルールがない場合が多いので、年次報告書は自由に作成していいのです。
逆にその方が、投資家に対してインパクトや安心感を与え好印象になる場合もあります。
そこで今回は、フォーマットの定められていない年次報告書を作る際の工夫をご紹介したいと思います。
■表紙のデザインにこだわる
最近では、表紙などのデザインにこだわる企業が増えています。
タイトルを英語にして、ゴシック系の文字でインパクトを演出したり、配色やフォント・文字配置を工夫するといった例が挙げられます。
企業のブランドイメージやオリジナルキャラクターがある場合は、それをデザインに取り入れても良いでしょう。
デザインといっても、カラフルにしすぎたり、影や光彩のようなエフェクトを多用するのではなく、フラットデザインのようにスタイリッシュかつインパクトを与えられるデザインが好ましいでしょう。
■空白を活用しできるかぎりシンプルにする
長文を極力省き、簡潔な文章と空白を活用し、シンプルにまとめることで、スタイリッシュなイメージや読み易さを演出する方法もあります。
年次報告書の場合、できるだけ内容を充実させたくなるかもしれませんが、見やすさ・読みやすさを重視するならば、空白をいかに活用できるかが肝になってきます。
具体性と簡潔性の適切な使い分けが重要です。
■写真をたくさん載せる
グラフや表ばかりでなく、オフィスで従業員が仕事をしている風景や、社内イベントで交流している風景を写真で載せるのも良いでしょう。
社内の様子を外部に対しても透明化することは、投資家に対して安心感や信頼感を与えます。
投資家にとって、年次報告書の数字の情報やロジックで記述された戦略を通して、成長が見込めるかを知ることは非常に重要ですが、企業の「親しみやすさ」というのも同じくらい重要なポイントではないでしょうか。
-まとめ-
いかがでしたか?
あなたの企業の年次報告書が、証券取引所への提出するようなものではなく決まったフォーマットがないのであれば、デザインや内容を工夫してみるのも良いでしょう。
もちろん載せるべき情報は載せないといけませんが、投資家が知りたい情報を吟味し、ユニークな年次報告書を作ってみてください。