初めて自費出版をするという方は、いったいどれぐらいお金がかかるのか、自分は損しないのかということが、すごく気になりますよね。
今回は種類と相場、費用を抑えるコツなど、自費出版をする際に心がけることについてご紹介します。
1 個人出版と共同出版
個人出版は執筆・編集・印刷・販売のプロセス全てに対して、費用を自分で出し、発行者としての責任を持つ形であり、本当の意味での自費出版といえます。
各プロセスに対して、自分で決めて業者に依頼することができるため、費用を自分で決められるというメリットがあります。
デメリットとしては、出版社と協力しないと、本屋の流通ルートに乗ることが難しいということです。
ネットショップやコミックマーケットなどで、自分で販売ルートを持っている方にはこちらの方法が合っています。
共同出版は、投稿や持ち込みで集まった原稿に対し、初版にかかる費用を作者に出してもらう代わりに、出版社が大抵の作業を請け負い、責任を持って出版するというものです。本屋の流通ルートにも乗りますし、きちんと印税が入ってくるというメリットがあります。
デメリットとしては個人出版よりも4倍ほど費用がかさむということです。
2 自費出版の相場
相場は、どこまでを業者に依頼するかによって変わります。
自分ですべての原稿を書き、写真やイラストも用意した場合、B6版、100ページ、300部で40~60万円が相場と言えます。
共同出版の場合はA5版、200ページ、1000部で200万程度です。
3 お得にするコツ~編集費用~
編集の作業は自動化することができませんので、ここを業者に頼ってしまうと費用がかさみます。
文章の推敲が完全に終わっている「完全原稿」で業者に提出しましょう。
手書き派の方も業者に依頼すると、文字入力の費用が掛かるので、自分で勉強するか、知人に頼むかしてワードなどのワープロソフトにまとめましょう。
4 お得にするコツ~印刷費用
こだわる場所を最小限にすると、費用が安くなります。当然ですが、ソフトカバーの方がハードカバーよりも安くなります。
文字中心の本の場合は、カラーは表紙だけにして、他の部分はモノクロにします。
一般的な印刷の場合は、ページ数は8の倍数にすると最も効率的でしっかりとした製本になりやすいです。
また、そのまま印刷できるワードデータ(PDFデータ)でページを組んで入稿できる方は、業者に依頼するべき編集費用がかかりませんので、全体の製作費用が安く抑えることができます。
5 お得にするコツ~流通費用~
個人出版の場合は、amazonのe託販売サービスを利用すると流通費用を抑えられます。本を出版するのが初めてという方は、どれくらい売れるかということをシビアに計算してください。
大量に印刷した方がお得なのは間違いないですが、大量の在庫を抱えると焦りも出るので、まずは確実に売れる部数分を作りましょう。
以上、お得に自費出版することに心がけることについてご紹介しました。
自費出版の仕組みをしっかりと理解して、上手に活用していきましょう。