「講義のテキストを作成しないといけない」
「せっかく作るなら、受講生にわかりやすいテキストを作りたい」
そのように考えている方へ。
今回は、講義のテキストにはどのような形式があるのかをご紹介し、どの形式のテキストを作成する必要があるのかについての考え方をご紹介します。
■一般的な講座のテキストは3タイプ
・「丁寧型」
文章が事細かに記入させており、講義内容はもちろんのことその内容をより理解もたらすための参照事項、発展事項を丁寧に書かれたテキストです。
読み物となっているので、受講生が講義後や自宅で復習を行ったり、より深い知識を得てもらうためには、この形式のテキストは非常にメリットがあります。
また講義中にすべての内容を伝えきれなかった場合でも、テキストに記載されているため、各自で学習が可能です。
しかし、多くの内容を網羅することになるので制作時間がかかることがデメリットとなります。
・「シンプル型」
文章は、重要な内容を的確に記入されています。
受講生は講師の話を聞きながら空欄の穴を埋めたり、テキストには記入されていないような、関連がある講師の余談を記入したりします。
また、図や表は多めに記入されます。
講師の話を集中して聞かなければ授業を理解できないというテキストの作りです。
そして講義の内容を外部に漏れにくくするというメリットがあります。
・ビジュアル型
受講生の前でスライドを利用して授業を進めます。手持ちのテキストが存在しないときと、スライドのレジュメが配られるときがありますが、基本的にはスライドの内容がテキストとなっています。
スライド作りに慣れていない方は不向きでしょう。
■どの形式のテキストを制作すればいいか
・講義の目的や内容を考える
なぜ講義をするのか、どのような講義をするのかについて考える必要があります。
受講生により深い分野まで知ってほしいと思う内容であれば、「丁寧型」を、重要箇所だけを伝えたいのなら「シンプル型」を選択する必要があります。
また、講義の対象となる受講生を明確にすることも大切です。
受講生によって公開できる内容や、理解できる内容が様々であるためこの確認は不可欠でしょう。
・スケジュールなどのテキスト制作期限を考える
いつ講義を行うのか、また一回だけの講義なのか、一定期間同じテキストを使用して講義を行うのかによって使用するテキストの形式が異なります。
また「ビジュアル型」であれば、スライドを作成するだけになりますが、手持ちが可能な「丁寧型」「シンプル型」のテキストを使用するのであれば、あらかじめ印刷、製本を行わなければなりません。
時間を考慮することで、用いるテキストも異なるでしょう。
■最後に
テキストにもいろいろな形式があります。
伝えたい内容やその目的、どのような受講生であるのかによって、取りうる形式は変わってきます。
テキストの形式、記載内容が決まり、印刷や製本行う前にご不明な点があれば、ぜひ当社にご相談ください。