Wordで原稿を作成するために知っておきたい3つのこと


2c0363cfa8a72195b134b6cb922642f4_s
原稿を執筆するときは、ワードがおすすめです。
ワードは、使用率が高いため原稿を送る際、受け取った人が、ファイルを開けないといった不具合が少ないからです。
今回、ワードで原稿を作るために知っておきたい基本知識を紹介したいと思います。

【サイズ】

本によく使われるサイズを確認しておきましょう。
B5 182×258
A5 148×210
A4 210×297
A6 105×148
新書107×175
A6は文庫本サイズ、B5は同人誌で一般的なサイズです。

しかし、作っている本に挿絵があったり、端までデザインがあったりする場合、断ち切りという部分が必要になる場合があります。
サイズは、断ち切りがあるかないかで変わってきます。
印刷→製本→断裁で生じるズレがあります。

断ち切りとは、そのズレを目立たなくさせるために作る周りの幅のことをいいます。
断ち切りは通常3mmなので、用紙サイズの+3mmを入力してください。
小説を作る場合は、端にデザインがないものがほとんどなので、断ち切りは必要なく、ページ設定から用紙、用紙のサイズから希望のサイズを選んでください。

【版面・余白】

小説を読む際、幅を気にかけたことはありますか。
これらのことをどう設定するかによって、読みやすさが全く異なります。
とじられている側の余白がきついと文字が隠れてしまう可能性もあります。
上下の余白が狭いと、圧迫感があるかもしれません。

読みやすいものを仕上げるためには、市販の単行本を参考にしましょう。
とじられている側の余白は1mm~2mmくらいあるのが普通です。ページ設定のなかにある余白のところから設定することができます。
余白の(下)と(外側)がとじられる側になります。

市販の文庫本の例として、上:16mm 下:13mm 内側:12mm 外側:12mmというのがあります。
これは、一つの例ですので自分の好みの文庫本を見つけたらその形にすることをおすすめします。

【行間・文字数】

行間と文字数を自分で設定したい場合はページ設定の文字数と行数の指定で、[文字数と行数を指定する]にチェックをして、数字を入力します。
文庫サイズの例では、行数:16行 文字数:40字 フォントサイズ:8ptです。これも、自分の好みに設定できますので気に入っている本などを参考にすると良いと思います。

このように、ワードを使えば、好きなように本を作ることができます。
これらの設定は、書き始めた後にしてしまうと、自分が思っていたようにならない場合がありますので、制作する前に設定をしておくのがおすすめです。
いい本をつくるために、事前に準備することも大切です。