原稿を作成して、完成した後にミスを見つけてやり直しとなったことはありませんか?
最近は、誤字や脱字くらいなら無料でチェックしてくれるものがありますが、細かいところまでチェックする方法はとても限られています。
InDesignでは細かいところまで原稿をチェックしてくれます。
今回は、「InDesignで原稿のミスを見つける方法」についてお話しします。
■プリフライト機能
InDesignには原稿の細かいミスをチェックしてくれるプリフライトという機能があります。
プリフライトでは、フォントが統一されているか、使用されている画像リンクが正しく設定されているかなど、データに問題がないかをチェックします。
■プリフライトの使い方
「ファイル」から「プリフライト」を選択します。
「プリフライト」が押されたら、自動的にチェックが始まり、フォントやリンク、画像、色、インキにおかしいところがあればエラーが表示されます。
何もおかしい部分が無ければ、エラーは表示されません。
■エラーが表示されたら
○「フォント」でエラーが出たら
ステータスを確認して、「OK」や「埋め込み」と表示されている部分は修正する必要はありません。
「無効」の場合は、InDesignでそのフォントを使うことができなかったり、フォントが埋め込まれていなかったりする場合があり、データを修正する必要があります。
PDFファイルでサポートされていないフォントを使用している場合、表示できなかったり、うまく表示できない場合があるので注意が必要です。
○「リンクと画像」でエラーが出たら
「無効」と表示されている場合、リンクと画像がマッチしていない状態です。
リンク自体が間違っているか、画像ファイルを正しい場所に置いていないことが原因なので、修正する必要があります。
○「カラーとインキ」でエラーが出たら
特色が使われている場合は、プロセスカラーに変換する必要があります。
特色は、スポットカラーとも呼ばれる特殊なインキで、プロセスカラーとは、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4色を使用して作られる色のことを指します。
■おわりに
エラーを全て修正したら、プリフライトは終了になります。
誤字・脱字が無いように必ず確認をして、印刷しましょう。
一度、印刷をして後でミスが発覚したら、面倒ですよね?
先に、細かいところまでエラーチェックをすると効率的なので、InDesignをお使いの方は、ぜひプリフライトを使用してみてください。