会社の周年記念日は、気持ちも新たに入れ替わる大切な日です。
社員の会社に対する関心を高め、歴史や出来事を正確に知ってもらうためにも、お取引先など周囲の関係者に感謝の気持ちを示すためにも、記念誌の編集は大いに意味を持ちます。
そこで今回は、記念誌を作る際のポイントをご紹介いたします。
●スケジュール
まず、いつまでに完成させなければならないかを決め、余裕のあるスケジュールを立てましょう。
記念誌が完成するまでには、およそ1年の期間をかけるのが一般的です。
以下は、スケジュールの一例です。
1.編集方針の決定(1か月)
2.原稿の収集(1か月)
3.原稿整理・構成案・目次作成(2か月)
4.追加資料収集(1か月)
5.原稿仕上げ(1か月)
6.制作・校正(4か月)
7.印刷・製本・納品(1か月)
特に、編集方針の決定は非常に重要です。
記念誌の予算・分量・目的などに応じて、方針をしっかり定めるのが基本のポイントになります。
ここがブレてしまうと、後々の原稿作業が滞ってしまう恐れがあります。
また、資料収集は、経営陣やOBの方など多くの人の協力が必要となる工程なので、早め早めの内容確定と協力依頼を心掛けましょう。
●コンセプト
1.忠実な記録としての記念誌
伝統的な記念誌の作り方として、手間暇かけて膨大な資料を読み解き、社会の歴史を正確に残すものがあります。
このタイプの記念誌は、厚い中身が特徴です。
・過去の記録を文章に整理して共有する。
・将来像やビジョンをPRする。
会社が歩んできた道のりを忠実に後世に残すことに正面から取り組むことには、非常に大きな意義があります。
2.親しみやすい記念誌
近年よく選ばれるのが、見た目に分かりやすいタイプの記念誌です。
文字ばかりがズラリと並んだ記念誌は、どうしても敬遠されがちだからです。
多くの人に手に取ってもらえることを重視したい場合におすすめの形式となっています。
具体的には以下の通りです。
・文章よりも写真中心で、ビジュアルに訴える。
・社史は年表形式で簡潔にまとめる。
・座談会など、社員参加型の企画を入れる。
このような記念誌は親しみやすく、社員の愛社精神を養うことにもつながります。
●まとめ
以上、記念誌を作るときのポイントとして、計画を確実に立てることの重要性と、2つのコンセプトをご紹介しました。
これらをしっかり定めることで、その後の製作過程をスムーズに進めることができます。
ぜひ、心に残る記念誌を制作してみてくださいね。