「もともと趣味で小説を書いていたが、思いのほかよい作品ができたので、自費出版物として世に出してみたい。」
「昔から自費出版に興味はあったけど、実際に自費出版するまでにどんなプロセスがあるんだろう?」
こんな考えをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は自費出版は詩や小説、エッセーなどの分野でニーズがあり、その作品数は年間4000冊以上にものぼります。
今回はそんな自費出版物の完成までのプロセスと、注意すべきポイントについてご紹介したいと思います。
○自費出版物完成までのプロセス
自費出版物はどのようにして完成するのでしょうか?
その流れを見ていきます。
1.自費出版業者探し
まずは自費出版業者を見つけることから始まります。
インターネットや広告などで見つけた業者にメールや電話で連絡をして、説明文を送ります。
業者はそれをもとに社内で検討を行い、良いという結論がでれば、社内担当者が原稿か打ち合わせを求めてきます。
2.打ち合わせ
打ち合わせは、担当者が家や自宅近くまで来てくれるか、会社に来るように求められます。
打ち合わせに必要な原稿の文章や写真は、著者が揃える必要があるので、準備が必要です。
また、参考にしたい本などを一緒に持って行くと打ち合わせがスムーズに進むこともあります。
3.見積もり
業者は著者の要望に対して、どのような書籍にするのが一番よいか、費用面などに関してもじっくり検討します。
一般的には打ち合わせから約2週間、長くても1か月ほどで見積もりが完了します。
そして、費用などの契約の中身の話になります。
一度契約を交わしてしまうと契約内容の変更はできないので、ご自身が納得するまで交渉を行いましょう。
4.入稿・完成
契約を交わすと、基本的には業者からの指示に従って原稿を納め、チェックを受けるという工程を繰り返します。
最後の最終校正では、業者から出版物のほぼ完成形が送られてきて、著者の校正が求められます。
この最終校正で誤字・脱字を見落としてしまうとそのまま出版されてしまうので、ここでのチェックはとくに念入りに行いましょう。
最終校正が終わると、印刷され、完成となります。
○自費出版のポイント
自費出版には気を付けるべきポイントがいくつかあります。
・サンプル本の提供があるかチェック
印刷後のイメージはPDFなどのデータで確認することができます。
しかし、実際に出来上がったものを見るとイメージと違ったなんていうこともあります。
これは紙や塗料の質などによるものです。
なるべくこのような事態は避けたいものです。
そこで有効なのが、実際に印刷したサンプル本を見ることです。
ただし出版業者の中には、サンプル本の配布を行っていない会社もあります。
予め、サンプル本の配布を行っているか確認が必要です。
・手直し費用を含んでいるかチェック
業者の中にはミスによる手直し費用を、見積書に記載していないことがあります。
このような業者の場合、後から費用がふくらんでいく可能性があるので注意が必要です。
以上、自費出版物の完成までのプロセスと注意すべきポイントについてご紹介しました。
この記事が自費出版をお考えの方の参考になれば幸いです。