「自分の人生はこれまで多くの苦難があったが、それらを乗り越えて成功することができた。この経験を多くの人に知ってもらいたい。」
このようにお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自叙伝を出版することは、自分の人生を多くの人に伝える最適な手段です。
そこで今回は、自叙伝の定義から、実際に作る際のポイントまでご紹介したいと思います。
○そもそも自叙伝って?
「自叙伝」という言葉は聞いたことがあっても、ちゃんとした定義は知らないという方もいらっしゃるかと思います。
自叙伝とは、著者自身が経験した事件を家庭的、社会的背景の中で時を追って語りながら、自己反省などを含めて記述するものです。
著者の精神的成長などを知ることができます。
著名なものとしては、ベンジャミン・フランクリンの『フランクリン自伝』などがあります。
○自叙伝を作る際のポイント
次に自叙伝作成のポイントについてみていきます。
・時系列に沿って、出来事を整理する
自叙伝は自分の人生を振り返っていくものですので、まずは過去の出来事の整理が必須です。
この際、年表を作っていくと「この出来事での経験が、あの経験に生きているな」と頭の中の整理をつけやすくなります。
また、無理にすべての出来事を整理する必要はありません。
どうしても思い出せないこともあるでしょうし、覚えているところから年表を埋めていくことで、曖昧だった記憶が思い出されることもあるからです。
・経験から伝えたいことを明確に
ただ「こんなことがありました」という本は、ただ事実の羅列に過ぎず、あまり惹きつけられませんよね。
自叙伝で大切なのは、「自分の経験から何を伝えたいのか」です。
ここが曖昧だと、全体的にだらけた印象になってしまいます。
逆に言えば、「自分の経験から何を伝えたいのか」がしっかり書かれていると、読み手を惹きつけることができますし、深みのある本になります。
○言い回しに注意
自叙伝を書いていると、内容は自分のことなので、つい普段の自分の口調、言い回しに近いような文章になりがちです。
しかし出版物ですので、実際には多くの人が目にするものであり、読み手を傷付けてしまうような言い回しをしてしまっては大変です。
言い回しには注意を払いましょう。
以上、自叙伝の定義と作る際のポイントについてご紹介しました。
自叙伝は、著者にとっては自分の人生を振り返るきっかけにもなりますし、読み手にとっては他人の人生を知ることで、これからの自分の人生に生かしていくことができるものです。
自叙伝作成をお考えの方の参考になれば幸いです。