皆さんは、「年次報告書」という言葉をご存知ですか?
株主の方や経営者の方は知っている方が多いのではないでしょうか。一方で、年次報告書と聞いてもぼんやりとしか意味が予想できない、という方も多いかもしれません。
今回は、年次報告書に関して知っておきたい知識を詳しく解説します。経営者の方は必見です。
■年次報告書とは
年次報告書とは、企業や官公庁の一年を総括した報告書のことを言います。特に企業の年次報告書は、アニュアルレポートと呼ばれることも多いようです。
■なぜ、年次報告書を作る必要があるのか
なぜ、年次報告書を作る必要があるのでしょうか。それは、「情報公開」ひいてはコーポレートガバナンスのためです。
ここで言うガバナンスは、政府に限らず、公益目的で振る舞うことを指す概念です。そのため、コーポレートガバナンスは公益に配慮して企業が振る舞うことと考えられます。
適切な情報公開をすることによって、投資家が投資することが可能になります。また、情報公開の徹底は不正の防止にも繋がります。よって、情報公開は公益目的だと言えるのです。
投資が成功しようが失敗しようが自己責任であるという考え方が、投資の世界ではあります。しかし、その投資が企業の不正などによって失敗した場合まで、自己責任と言うのでは投資家があまりに不利益です。
こうした点からも、情報公開は公益目的だと言うことができます。
このように、情報公開は公益に配慮することに他ならず、年次報告書もその流れのもとにあるのです。
また、企業は投資家や株主の存在なくしては存在できません。その点を考慮すれば、投資家や株主のために行動することは、自社の利益を追求した先にもある帰結です。
■年次報告書の内容は?
次に気になるのは、年次報告書の内容はどのようになっているのか、ということではないでしょうか。混同されやすいのですが、年次報告書は法律事項である決算短信や有価証券報告書とは異なります。
それらと異なり、より企業の個性が見えやすくなっているのが年次報告書です。
年次報告書は、企業のビジョンや社風、戦略、社員の置かれた状況など、見えない資産の状況を把握することができる報告書です。こうした指標は、財務諸表といったデータからは分かりません。
■まとめ
今回は、年次報告書について徹底解剖しました。年次報告書は現代の企業を経営する上で、経済活動を観察する上で欠かすことのできない書類ですので、作成しておくのがおすすめです。
弊社では年次報告書の作成も請け負っております。お気軽にお問い合わせくださいませ。