原稿をワードで作成することは多いと思います。
ワードを使ったことがあるという方はかなり多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、レポートや会議資料をワードで作成するときと、印刷する冊子の原稿をワードで製作するときでは、注意するポイントが異なります。
今回は、いつもと違うワードの使い方をするときの注意点を説明します。
□原稿のサイズ
最初のポイントは、原稿のサイズを確認することです。
今までは、A4の紙に印刷する際に、B5の設定で原稿を作成していてもあまり問題ではありませんでした。
しかし、冊子に仕上げる原稿では、少しのズレが命取りになる場合があります。
そのため、原稿を作るときは、必ず原稿のサイズを確認しましょう。
そして、通常の資料を作るときよりもさらに入念に原稿のサイズを設定しましょう。
□塗り足し
つぎのポイントは、塗り足しを設定することです。
塗り足しとは、「トンボ」を作ることです。
「トンボ」は断裁する位置を明確にするためのマークです。
ワードで原稿を作成する際に、紙面ギリギリまでデザインしている場合があります。
そのような原稿の場合、断裁次第では左右に余白ができてしまったり、切られすぎたりしてしまう可能性があります。
そういった事態を避けるために、塗り足しを設定する必要があります。
塗り足しは3〜5mm幅で作ることが一般的です。
□フォントの埋め込み
そしてつぎのポイントは、フォントの埋め込みです。
原稿を作成する際に、特殊なフォントを使用している場合があります。
そういった原稿は、印刷時に文字化けしてしまう可能性があります。
文字化けを避けるには、フォントの埋め込みをしなければいけません。
まず、できあがった原稿をPDFという規格に変換します。
そして、PDFの文字のプロパティから文字が埋め込まれているかどうかを確認します。
埋め込まれていないときは、埋め込むようにしましょう。
そうすることで、印刷時に文字化けしてしまうことを避けることができます。
□まとめ
今回は、いつもと違うワードの使い方をするときの注意点を説明しました。
いつもと違うと言っても、そんなに難しいことはありません。
せっかく作った原稿を、印刷で台無しにしてしまわないための、最低限の準備です。
簡単な準備を怠ってしまったことによって、印刷物が台無しになってしまうのは良くありません。
万全の体制で良い原稿を作るために、この記事を参考にしていただけたら幸いです。