「自分が書いた小説を本にして、形に残したい。」
「小説本の装丁を考える際に、意識すべきポイントについて詳しく知りたい。」
そのようにお考えの方は多いのではないでしょうか。
これまで書き溜めた小説を実際に本にして、思い出の品として残す方は多くおられます。
せっかく書いた思い入れのある小説を本にするなら、小説の魅力を引き出してくれるような装丁に仕上げたいですよね。
そこで今回は、装丁の大切さと魅力的な装丁づくりのポイントを説明します。
小説本の作成を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
□そもそも「装丁」とは何なのか
「装丁」という言葉はよく耳にすると思います。
装丁とは、本のカバーや表紙をはじめとする本の外側のデザインを意味します。
要は、本の見た目に関わるデザイン全般を指す言葉だと理解していただくと良いでしょう。
□ジャケ買いについて
みなさんは本を選ぶとき、何を基準にしますか?
多くの人は裏面に書いているその本のあらすじを見たり、最初の数行を読んだりして本の内容をチェックしてから決断しますよね。
しかし、本屋で自分の好みにピッタリな装丁の本を見つけ、内容は全くわからないけどそのままレジへ行ったという経験がある方は多いのではないでしょうか。
これは一般的に「ジャケ買い」と呼ばれ、例えると、本やCDの見た目に対する一目ぼれのようなものです。
一般的に「表紙・装丁は本の顔である」と言われており、表紙や装丁はその本のストーリーや世界観を具現化したものだとされています。
装丁のデザインに惹かれた場合、その本の内容にも惹かれる可能性が高いです。
つまり、本を読む前からその本の魅力を伝えられる手段が装丁なのです。
そのため、本の装丁のデザイン構成には時間をかけ、思いがけないジャケ買いを引き起こすデザイン性の高い装丁を心がけると良いでしょう。
□魅力的な装丁にするためのポイント
*既存の装丁のデザインを研究・参考にする
いきなり魅力的な装丁を作成するのはとても難しいでしょう。
そのため、まずは実際に売られている本の装丁をたくさん目にすることをおすすめします。
実際に本屋に行って魅力的に感じ、小説のイメージと近い装丁が施されている本を探してみましょう。
そして、その装丁のどのような部分に魅力を感じたのかをリストアップしてみるのです。
そうすることで、自分にとって魅力的なデザインの装丁にするための構成要素が浮かび上がってくるはずです。
またジャケ買いを誘発するために、一風変わったデザインが施された本をまとめて掲載したサイトなども存在します。
本屋で見るより簡単に多くの本のデザインを見比べることができますし、何よりわざわざ本屋まで行く手間が省けるので、うまく活用してみてはいかがでしょうか。
気になる方は、一度詳しく調べてみるのが良いでしょう。
*目を引くデザインにする
一言で目を引くデザインと言っても、そのデザイン方法は様々です。
例えば彩り豊かに仕上げられた装丁だと、たくさんある本の中でも視線を集めます。
また、イラストを入れるのも有効な手段の一つです。
イラストがあるだけで一気に視覚からの情報量が増え、多くの人の興味をひきます。
本の世界観を崩さない美しいイラストや個性的なイラストが描かれていると、それだけで目を引くデザインの装丁が完成するでしょう。
*部屋に飾りたくなるデザインを目指す
多くの場合、読みおわった本は本棚にしまわれてしまいます。
しかし中には、インテリアの一部として部屋に飾られる本もあります。
インテリアとして部屋に飾りたくなるのは、やはりおしゃれで飾っていると部屋の雰囲気が華やぐものなのではないでしょうか。
美しい風景の写真などが用いられた、まるで一つの美術作品のような装丁の本はきっと、何百冊と並んだ本の中でも埋もれません。
このように、部屋に飾られるようなおしゃれなデザインを目指して作成すると、すてきな装丁が完成するでしょう。
*触り心地の良さを追求する
本を読むときは必ず本が肌に触れます。
そのため、読む人の好みの手触りだと心地よく感じるでしょう。
肌触りは用いる紙や布の種類によって大きく異なります。
使用できる紙や布は多くの種類があるので、好みのものがきっと見つかります。
イラストなどの見た目へのこだわりと同じくらい、手触りにもこだわってみてはいかがでしょうか。
□まとめ
今回は、魅力的な装丁づくりのポイントについて説明しました。
装丁を効果的に活用すると、人がその本を手に取る機会を増やす役割を果たします。
また思い出作りとして本を作成する場合でも、これらを踏まえることで自分好みの装丁に近づくでしょう。
せっかくこれまで時間をかけて執筆した小説を製本化するのであれば、今回の説明を参考に、装丁も素敵なものに仕上げましょう。
当社では、手間のかかる冊子づくりを徹底的にサポートいたします。
ご不明な点などございましたら、お気軽に当社までご連絡ください。