「セミナーで効果的な発表をしたい。」
「伝えたいことが多すぎて、どうやって資料を作れば良いかわからない。」
セミナー資料作成に関して、このような悩みを持っている方はいませんか。
今回は、効果的な資料作成の方法を解説するとともに、実際のセミナーで気をつけるべき注意点まで徹底解説していきます。
□セミナー資料作成のよくある勘違いとは
セミナー資料作成でよくある勘違いのひとつが、「伝えたいことをスライド資料にみっちりと詰め込むべき」と考えていることです。
これは、セミナーの主催者が、「自分の伝えたいことを、もれなく伝えなければならない」という心理から発生します。
しかし、セミナーは限られた時間の中で、いかに相手に自身の考えを伝えるかが勝負です。
そもそも、聞き手側も、どんどん進んでいくスライドを限られた時間の中で、読んで理解しなければなりません。
そのため、セミナーの発表では、自分の考えや言いたいことを取捨選択しなければならないと頭に入れておきましょう。
もうひとつよくある勘違いが、手元に資料を配布すれば、それを読んで理解してもらえると考えている場合です。
ただ、結論から言うと、ほとんどの人は資料を読んでいません。
なぜなら、セミナーは、講演者の話とスライドがメインの場合がほとんどだからです。
すでに、会話と視覚に脳を使っているのに、手元の資料にまで目を通す余裕はありません。
もちろん、よほど興味深い発表か資料として質の高いものであれば、あとで見直してくれる人もいるかもしれません。
しかし、少なくとも手元の資料は発表の際には、あくまで補助的なものにしかならないと理解しておきましょう。
□わかりやすいセミナー資料のポイントとは
先ほどまで、資料作成の際の勘違いについて解説してきました。
では、わかりやすい資料にするためにはどんな点に気をつければ良いのでしょうか。
その前に、前提として手元の資料だけでなく、発表用スライドも、あくまで話す際の補助資料という認識を持ってください。
退屈でわかりづらいセミナーは、手元の資料を音読するだけになっていることが多いです。
あくまで、自分が話すためのサポート材料ということを理解してください。
では、ここからわかりやすいセミナー資料作成のためのポイントを3つ紹介していきます。
1つ目は「伝えたいことを絞ること」です。
セミナーは限られた時間の中で、自分の伝えたいことを、聞き手に効果的に伝えなければなりません。
そのため、セミナー資料を作ることになったら、話の優先順位をつけていきましょう。
話のコンテンツをいくつにするかは、時間によっても変わってきます。
ただ、コンテンツが増えれば増えるほど、本当に言いたいことが伝わりづらくなっていってしまうので、注意が必要です。
スライドを作る際には「一枚のスライドに伝えたいことはひとつ」と覚えておいてください。
スライドは、読んでもらうものではなく、見て理解してもらうものです。
スライドに伝えたいことを詰め込んで、わかりづらくなるよりは、スライドを分けて、枚数を増やして解決しましょう。
2つ目は「聞き手の視点に立って作ること」です。
また、スライドの見た目だけでなく聞き手にわかりやすい内容にすることも心がけましょう。
セミナーでよくある失敗例が、難しい言葉を使いすぎて、肝心の内容が頭に入ってこないという場合です。
わかりやすいセミナーには、興味が最後まで持続するという共通点があります。
難しい言葉や理解しにくい説明は、聞き手側の興味を一瞬にして奪い去る恐ろしいものです。
これを解決するために、自分で声に出して読んでみる、文章を誰かに読んでもらうなどの工夫をすると効果的です。
3つ目は「わかりやすいデザインにすること」です。
デザインもセミナーの成功を分ける大きな要素です。
見やすく、わかりやすい資料というのは、それだけで聞き手側の興味を引くからです。
ただ、見た目も美しいセミナー資料を作ろうと思えば、技術も必要ですし、何より労力がかかります。
そんな時は、「シンプルにする」、「色を絞る」、「メリハリをつける」この3つを意識してみてください。
デザインにこだわりすぎると、本当に伝えたいものがぼやけてしまいます。
要素はできるだけ減らすことで、視認性が上がり、理解までの時間が短縮されます。
聞き手のエネルギーの節約にもなるのでおすすめです。
また、色を使用する場合は、2〜3色に抑えてください。
色をたくさん使用するスライドはまとまりがないと判断されがちです。
最初から使用する色を決めておくと、統一感がでて、きれいなスライドになります。
さらに、特に強調したい説明や文章は、太線を使用して、または色を変えて目立たせてみましょう。
メリハリをつけることで、重要な箇所が理解しやすくなり、効果的なセミナーになります。
□まとめ
ここまで相手に伝わりやすいセミナー資料の作成方法を解説してきました。
伝わりやすい資料は、共通してシンプルでわかりやすいという特徴があります。
皆さんも自分が聞き手だったら理解できるか、退屈にならないかと意識しながら作ってみてください。
当社は他にも冊子制作に関する質問を掲載しています。
ぜひご覧ください。