プログラムの作り方の基本を徹底解説!製本方法や注意点もわかりやすく説明します!


「プログラムを作成する必要があるけど、何から手をつければ良いの?」
「完成したけど、紙とか綴じ方とかよくわからない。」
プログラム作成でこのような悩みを持っている方はいませんか。
今回は、プログラムの作り方と印刷の際に使用される用紙やサイズまで、わかりやすく解説していきます。

□プログラム制作の流れ

はじめに、ページ割りを作ります。
「ページ割」とは、どのページにどのような文章を記載するのかをまとめた、設計図のようなものです。
ページ割は「台割」と呼ばれることもありますが、どちらも同じ意味と解釈してください。

ページ割を作る目的は、全体像を把握することにあります。
全体像が分かれば、写真撮影の予約や作成にかかる日数などの情報をあらかじめ把握できます。

また、グループで作業する時には、全体の意思共有にも役立ちます。
さらに、チームではなく一人で作業する場合でも、備忘録として役立つので絶対に作っておきましょう。

次に、原稿依頼をします。
グループで作業するときは役割を分担するので、あらかじめ字数や締め切りを伝えておきましょう。
字数に関しては、ページの体裁を決めてから設定することになります。
そのため体裁の締め切りは早めに設定し、あとの作業に遅れが出ないようにしましょう。

締め切りに関しては、厳守させる必要がありますが、トラブルなどで遅れが出ることもあります。
そういった場合も考えて、余裕のあるスケジューリングをしておくことも大切です。

そのあと、著作権処理をします。
画像や歌詞を使用する場合、著作権処理が必要です。
著作権処理は専門の業者に依頼しなければならないので頭に入れておきましょう。

著作権使用料などの料金がかかってきますが、無断使用は法律違反となってしまいます。
著作権法違反にならないように、少しでも心配な場合は相談することをおすすめします。

そして、レイアウトです。
原稿依頼のところで作成した原稿を配置していきます。
字数オーバーの場合は、行間調整や文字の大きさを調整することで対応可能です。

さらに、ページの順序が狂う「乱丁」は冊子制作においてよく発生するトラブルです。
これを防ぐために、表紙以外には、ノンブル(ページ番号)を入れておきましょう。

そのあと、校正をします。
レイアウト後のページを全員で確認していきます。
文章表現の誤りや、誤字脱字、固有名詞の間違いなどが対象となります。

最後に、入稿と印刷をします。
印刷業者に依頼する場合は、締め切り日から余裕を持って入稿してください。
締め切り日ギリギリに印刷が完了すると、万が一冊子に誤字が見つかった場合や色がイメージ通りでない場合に対応できなくなります。
最初のページ割の段階で、スケジュールを組んでおきましょう。

□プログラム作成の注意点

プログラムは、演奏や競技の間に読むのは当然ですが、家に持ち帰って思い出のアイテムになることもあります。
そのため、自分たちの個性や思いを反映させたプログラム冊子を作ってみるのも良いかもしれません。

作成する際は、まずコンセプトを考え、それからデザインなどを検討していくと良いでしょう。
統一感が生まれ、全体的に見栄えの良い冊子になります。

また、プログラム制作で忘れがちなのが、アンケートです。
お客様からの感想や意見は、メンバーのモチベーションの増加や今後のパフォーマンスの向上にもつながるので、できれば作成しておきましょう。

□プログラムの製本方法について

*本の綴じ方

プログラムの綴じ方は、中綴じや無線綴じと行った方法があります。

中綴じは、冊子の真ん中の部分を専用のホッチキスでとめる方法です。
比較的ページ数が少ない冊子に向いている方法で、印刷のコストが安くなるというメリットがあります。

無線綴じは、本などによくみられる綴じ方です。
背表紙の部分をのりでつなぎ合わせて冊子にします。
中綴じに対して、こちらはページ数の多い冊子に向いています。

他にも、無線綴じは丈夫に仕上がる、背表紙がついているなどのメリットがあるので、作成するプログラムに応じて使い分けましょう。

*用紙サイズ

印刷用紙のサイズはA4サイズが一般的です。
一般的に使用されることの多いサイズで、手元で開きやすいサイズになっています。
少し大きめが良い場合は、B5サイズなども検討してみると良いかもしれません。

*紙質

最後に紙の質ですが、プログラム作成に特にこだわりがある人は、表紙と本文部分の紙質を分けてみても良いかもしれません。

例えば、表紙は色上特厚という紙がよく使用されます。
カラーになることが多い表紙にも対応できるカラーバリエーションで、厚さもあるので表紙にはぴったりです。

また、本文にはマットコート、上質紙などの紙がよく使われるので頭に入れておきましょう。

□まとめ

これまでプログラムの作成方法や製本方法について解説してきました。
プログラムは休憩時間や演奏中などに読むものですが、思い出の品にもなるものです。
プログラムのデザインやレイアウトを工夫して個性を発揮させても面白いかもしれません。
当社は冊子全般に関する質問を受け付けているので、お気軽にご相談ください。