「原稿を作りたいけど、どんなソフトを使用すれば良いの?」
「原稿作成をこだわって作りたい!」
原稿作成をする際に、皆さんはどんなソフトを使用していますか。
一口に原稿作成といっても、実は使用できるソフトはたくさんあります。
今回は、ソフトの違いと利用シーンに合わせたソフトの使い分けについて解説します。
□原稿作成にはどんなソフトが使えるの?
*ワード
ワードはマイクロソフトが提供している、文書作成によく使用されているソフトです。
特徴は、操作性が比較的簡単な割に、機能が豊富な点でしょう。
例えば、文章を作成する際にあらかじめ知識がなくても、フォントを変更できたり強調したりできるのはワードの強みです。
さらに、自動で文章の間違いを指摘してくれる校正機能などの付加機能も優れています。
文書を作成する際に使用する王道ソフトがワードと言えるでしょう。
*イラストレーター
ポスターやチラシなどを作る際によく使用されるのが、Adobe社が提供しているイラストレーターです。
特徴は、イラストや特殊効果を用いたデザインに強いという点でしょう。
パスの編集や3Dといった効果も豊富で、グラフィカルなデザインをしたい方にはおすすめできるソフトです。
イラストレーターでは、アートボードというキャンバスのようなものに、デザインやレイアウトをしていきます。
実際、チラシなどの原稿を作成する際には、アートボードの上に文字や画像を配置して作成していきます。
イラストを作りたい、もしくは画像を配置しながら自由なレイアウトを組みたい人向けのソフトと言えるでしょう。
*インデザイン
インデザインもイラストレーターと同じく、Adobe社が提供している製品です。
インデザインの特徴は、ページ管理のしやすさでしょう。
もともと、冊子や書籍を作ることを前提として作られた製品なので、機能もページ数が多いものに合わせたつくりになっています。
具体的な機能としては、ページ数を他のソフトに比べて簡単に増やせるほか、文章の長さに応じて自動でページ数を増やしてくれるなどの機能があります。
また、ページ数が多くなるとソフトの動作が遅くなることが多いのですが、インデザインはそのような状態になることが少ないです。
インデザインはページレイアウトに適したソフトだと理解しておきましょう。
□ワード、イラストレーター、インデザインの使い分けは?
先ほど紹介した3つのソフトはどのように使い分けがなされているのでしょうか。
使い分けを知る際に重要な指標はページ数です。
ページ数が多い原稿に適しているのは、ワードとインデザインです。
イラストレーターはページ数が多いものには向いておらず、チラシやパンフレットなどのページ数が少ないものに適しています。
ここからはワードとインデザインの違いを中心にみていきましょう。
ワードに関しては、先ほど初心者でも使いやすいソフトと説明しました。
これは、逆に言えば、機能がいくらか制限されているから使いやすくなっているとも考えられます。
つまり、ワードとインデザインの最大の違いは、原稿作成の際の自由度の高さと言えます。
例えば、ワードでは文字どうしの隙間を細かく調整して美しく見せるカーニングという機能の自由度はそれほど高くありません。
これがインデザインであれば、文字間隔を自分でカスタマイズでき、さらに文字組みなどもかなり細かく調整できます。
また、インデザインはAdobe社の製品との互換性が高いことも特徴のひとつです。
例えば、先ほど説明した、イラストレーターで作ったイラストをそのままインデザインで使用できます。
そのため、イラストレーターで細かいパーツを作って、それをインデザインでレイアウトするという使い方をしている人も多くいます。
ただ、かなり自由度の高いインデザインですが、操作方法を覚えるのに少し時間がかかります。
理由は、ワードに比べて機能が多いため、ツールの数や覚える操作が多くなるためです。
そのため、パソコンを触り始めたばかりの初心者の方にはあまりおすすめできません。
インデザインやイラストレーターといった専門性の高いソフトは、出版社やデザイン会社しか扱っていないことが多いです。
一方、ワードは文書作成においてはかなりのシェアを誇っているため、多くの会社や学校などで採用されています。
このシェアの違いも選ぶ基準となるでしょう。
また、Adobe社の製品は自分で購入してインストールする必要があるので、やや上級者向けのソフトと言えます。
原稿を作成する際は、多くの人はワードで作成しているという考えで差し支えないでしょう。
デザインなどに興味があり、ワードよりも細かくデザインなどをカスタマイズしたいという方はチャレンジしてみると良いかもしれません。
□まとめ
ワード、イラストレーター、インデザインの違いについてご紹介しました。
それぞれ自由度の高さや利用シーンによって、使い分けていく必要があります。
ご自身の目的とレベルにあったソフト選びをしましょう。
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