「セミナーをすることになったが、どのように資料を作成すればよいのかわからない」と悩んでいる方はいませんか。
セミナーを聞く際には、資料作成の難しさを気にしてなかったものの、いざ作るとなると、難しく感じる方が多いでしょう。
そこで今回は、セミナー資料の作成手順とポイントを紹介します。
□セミナー資料の作成手順とは
セミナー資料の作成手順は、5つの工程に分けられます。
1つ目の工程では、対象者を決め、何を目的に行うのか決めます。
ここは、全部の工程の中で最も大切な工程です。
対象者を決める際には、より具体的な人を想定していきましょう。
例えば、「広告業界で働く人」ではなく、「広告業界の、どの役職で働き、どういった層を相手にしている人か」のように細かくしていきます。
そうすることによって、このセミナーが終わった後に、どういったことを得てほしいのかが明確になってきます。
また、聞き手も、既に知っている前提知識の説明をなしで聞けれるため、お互いにとって良い結果が得られます。
対象者を決める時に、どのように限定したら良いのか分からない方がいらっしゃるでしょう。
そのような方は、対象としない人を列挙していくと、自然とどういった人を対象にしていきたいかが分かると思います。
2つ目の工程では、セミナーのタイトルを作成します。
多くの人に来てもらうために、どのようなタイトルにすれば良いかを考えることは重要です。
他のセミナーにあるような、ありふれた言葉を書き並べたタイトルだと、対象から外れた人も来てしまう可能性があるため、どういった人に来てほしいかを想像しながら、タイトルを決めましょう。
その際に、興味を引こうとするあまりに、タイトルを大袈裟にしてしまい、タイトルと内容に大きなズレが生じないように注意することが必要です。
3つ目の工程では、内容を決めていきます。
時間配分や、いくつ大きな章を作って話すのかを決めます。
それらが決まると、どのくらいの量のスライドを入れたら良いのか、1つの章での話の流れが見えてくるでしょう。
また、スライドごとに、どんな接続詞を入れるのかも、忘れないようにしましょう。
例えば、「具体的に説明しますと」「話題は変わりますが」などを入れていくと、受講者は理解しやすくなります。
4つ目の工程は、まとめを作成します。
各章のスライドの最後のページにまとめを入れます。
まとめを入れることによって、結局何が言いたかったのかを、一目で分かるようにできます。
話を聞きながら、頭の中を整理して、まとめることは難しいため、全体の流れを知っている講演者がまとめを発表する良いでしょう。
5つ目の工程では、内容がタイトルと一致し続けているか確認しつつ、リハーサルをします。
スライドを書いていくと、少しずつ伝えたいこととズレが生じる場合があります。
これは、最後に全体を振り返ってみて分かることが多いです。
そのため、タイトルやまとめ、伝えたいことの間に整合性があるのか確認しましょう。
また、リハーサルをすることも大切です。
決められた時間に終えられるかの確認はもちろんのこと、スライド間の繋がりにおいて、話していて違和感がないかを確認します。
本番では、予測しない事態が起こる可能性があるため、時間が余った時に何を話すか、時間が押しそうな時にどこを削除するかなども考えておくと安心ですね。
□セミナー資料作成のポイントとは
*資料を仕上げる前に、リハーサルをする
上記では、最後にリハーサルをすると書きましたが、途中で入れていくことも大切です。
なぜなら、途中に入れることによって、途中で話が大きくずれていってしまうことを防げるからです。
最初の方に大きくずれてしまったら、資料が完成したとしても、やり直しになり、時間を無駄にしてしまいます。
しかし、細かいところを修正することはやめておくと良いでしょう。
なぜなら、全体で見た時に、言い換えてなくてもあまり重要でない場合や、修正に時間をかけた結果、作成する時間がなくなり最後の方のスライドが雑になる場合があるからです。
大まかな流れだけがずれていないかを、途中で確認できると良いでしょう。
*自己紹介を最初に入れる
自己紹介には、自分がどんな人物で、どういったことをしてきたのかを紹介することで、内容を適切に理解してもう目的があります。
自己紹介をしないと、自分のことを知っている人には大丈夫ですが、自分を知らない人の中には、経験なしに独学で勉強しただけの人だと思う人もいる可能性があります。
大事なことは、長く話しすぎないことです。
長く話しすぎると、聞き手は飽きてきたり、逆に怪しまれたりする可能性があります。
聞き手は内容を聞きに来ていることを忘れないようにして、短めにどういった人物かを紹介しましょう。
□まとめ
今回は、セミナーの資料作成の手順と意識するポイントを紹介しました。
セミナー資料においては、作成手順通りに進めていくことで、大きな失敗をする可能性は減るでしょう。
それでも不安が残る時には、他のセミナーに行き資料をもらったり、既に経験した上司や同僚に話を聞いたりすると良いでしょう。