冊子を作りたいけど、そもそも作った経験が少ない方はその方法自体もよくわからないのではないでしょうか。
冊子は生活の中でありふれたものですが、いざ作るとなるとその違いや注意点は理解しておく必要があります。
そこで今回は、冊子の種類と冊子を作る際の注意点について解説いたします。
□冊子の種類には何がある?
冊子を日常で手に取る機会は、とても多いものかと思われます。
普段読んでいる書籍から、カタログ、会社での報告書など、様々な場面で冊子を見かけることがあります。
では、冊子にはどのような種類があるのでしょうか。
冊子は主に、「法人用」、「個人用」、「教育機関用」に分けられています。
「法人用」のものは、カタログやパンフレットから、社内報と、会社の中での重要な情報のやり取りの際に用いられます。
重要な情報を共有するための冊子になるので、冊子の納期や、見栄えが非常に気になるのではないでしょうか。
「個人用」のものは、自叙伝、同窓会等の名簿、台本や、同人誌を始めとした自費出版のものも含まれます。
個人の作りたいものによっては特徴が大きく異なり、幅広いと言えるでしょう。
「教育機関用」のものは、論文や研究資料、シラバス、テキスト教材が挙げられます。
特に教育機関用の冊子は、たくさんの人に冊子を配る機会が多いため、大量に用意する必要があり、作成はかなり大変だという印象があるのではないでしょうか。
このように、一括りに冊子といっても様々な種類があり、用途によっては重視するポイントも異なります。
とはいっても、実は作成方法については、どの冊子も似た手順で行われます。
しかし、細かい部分では異なる点もいくつかあるので、注意が必要です。
自分が作成する冊子によって、どの点に気を付ける必要があるのか理解しておくと良いでしょう。
ここからは、冊子の作成方法と注意点について解説いたします。
*作成方法
まず作成方法についてですが、最初に行うことは、原稿を用意することです。
作成したい冊子の内容を決め、その後にその内容を印刷会社に提出するための原稿が必要になります。
基本的には、PDFでの提出となるので、PDFへの変換を行い提出するという流れがつかめていれば問題はないでしょう。
会社によっては紙媒体での提出にも対応している場合もあるので、一度確認を取ることをおすすめします。
次に、冊子の外観を決定します。
外観は冊子の第一印象を決めるため、とても重要な行程と言えるでしょう。
外観を決める際には、決定する必要があることが3つあるので、ご紹介いたします。
まずは、製本方法です。
製本方法には3種類あり、無線綴じ、中綴じ、上製本と分かれています。
自分がどのような冊子に仕上げたいのかをイメージし、それに合わせてどの製本方法が合っているか、実際に見て確かめるのが良いでしょう。
次に、サイズの決定です。
用途によってどのサイズにするか変わってくるので、これについても考えておく必要があります。
冊子の種類に応じてよく使われているサイズが異なってくるので、参考として例を挙げて見ていきましょう。
論文集や写真集、報告書はA4サイズ、広報誌やノートはB5サイズ、俳句集や配布冊子にはA5サイズが使われていることが多くあります。
そして、ページ数の換算についてです。
冊子は、表紙と本文に分かれており、表紙のページはページ数に換算されません。
また、換算方法は2種類あり、両面印刷と片面印刷の場合で分けられていることを覚えておきましょう。
両面印刷の場合は、2ページで1枚となっており、片面印刷の場合は、1ページで1枚となっています。
以上が、外観を決める際に決定する必要があることです。
そして、外観について決定した後は、紙の素材選びです。
こちらは、表紙と本文で分けて考えるようにしましょう。
カラーにするかどうかだけでも使われる紙の素材は異なりますので、そういった観点から素材を決定するというのも手です。
また、実際の肌触りにこだわりがある方は、そういった部分も重視してみると良いでしょう。
*注意点
次に、注意点について解説いたします。
注意する必要があることは2つあります。
1つ目は、できあがった冊子の確認です。
完成した冊子が、自分のイメージしていたものに合っているかどうかを確認する作業は非常に重要でしょう。
原稿や紙質、サイズについては、冊子の中でも特に重要な点ですので、しっかり確認しておくようにしましょう。
2つ目は、納期についてです。
冊子は緊急性が高いものも含まれているため、納期について非常に気になる方が多いのではないでしょうか。
作業の中で何かのミスが起こり、納期に影響が出るということも考えられますので、余裕を持って依頼することも重要です。
□まとめ
今回は、冊子の種類と冊子を作る際の注意点について解説いたしました。
冊子の種類には、テキストや記念誌、写真集や商業出版物など、様々なものがあります。
種類が違っても、冊子を作る上での注意点は共通することが多いです。
ぜひこの記事を参考に、失敗してしまうことがないように注意すべき点を理解しておきましょう。