問題集には英語や数学といった学業のものや宅建士や運転免許といった資格勉強のものがあります。
これらの問題集は予備校や試験委員の方々や、個人で作られている場合もあります。
しかし、この方達の中にも、何から考えるべきか分からず困っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、問題集を作る際のポイントについてご紹介します。
◻︎まずはターゲットを決めよう
まず、問題集を作る際にはターゲットを決める必要があります。
問題集を作るにしても、学生や社会人といった年齢層、どの教科や分野といった種類によって内容は変わります。
もし、小学生や中学生に向けた易しい問題集を作るのであれば、かみ砕いた文章で分かりやすい解答を作る必要があるでしょう。
また、行政書士といった資格試験でハイスコアを狙っている社会人に向けた問題集を作るのであれば、細部まで網羅した問題と解説を作ると良いでしょう。
このように、ターゲットによって問題集のレベルや構成が変わります。
これはターゲットを設定することで、問題集の目的が明確になるためです。
目的がはっきりしている問題集は、その書き方や構成が一貫したものになるので、その問題集ならではのオリジナリティが生まれます。
このオリジナリティによって、同じ目的を持った方達が問題集を手に取りやすくなるでしょう。
直感的に手に取った問題集に「しっくりくる」感覚を感じたことのある方はいませんか。
この感覚はこの問題集のターゲットが明確に決まっていることが原因かもしれません。
問題集を作る際は最初にターゲットを決めておきましょう。
◻︎問題集の構成と形式を決めよう
ターゲットと目的を設定したら、次は問題集の構成と形式を考えましょう。
その目的を達成することを意識した構成・形式にすることが重要なポイントです。
例えば、ハイスコアを目指している方に向けた問題集の場合、問題数と解説量を増やし、問題も応用問題の数を増やすといった構成が考えられるでしょう。
また、問題集の中には書き込み型のものがありますが、繰り返して使用することは難しいので、暗記科目には適していない場合があります。
さらに、暗記科目の場合、待ち時間や電車の通学時間といった時間を有効活用したいと思う方もいるかもしれません。
そのため、小さく持ち運びがしやすい形式が適している場合もあります。
このように目的を意識することで、目的に合った問題集の構成や形式が自然と浮かんでくるでしょう。
また、問題集においては、問題の順番といった点も重要になります。
学びにおいては基礎を固めた後に応用することが基本とされています。
基礎問題〜応用問題〜複合問題といった順番の構成が重要なポイントになるでしょう。
また、レベル別の構成になっていることで、基本だけを復習したり、基本を繰り返した後に発展問題を解いたりといった様々な使い方ができます。
色んな使い方ができることで、勉強にメリハリをつけられます。
このように問題集の構成や形式は目的によって様々です。
作成する問題集に合った構成や形式を工夫するためにも、評価されている既存の問題集を参考にし、分析してみるのも良いかもしれません。
◻︎問題集を作成しよう
ターゲットと目的を設定し、構成や形式を決めたら、早速問題集の制作に取り掛かりましょう。
その際に気をつけるべきポイントはビジュアルです。
見やすいビジュアルにするためにも、レイアウトはすっきりさせておきましょう。
問題文の配置を揃えたり、シンプルなデコレーションをするといったことです。
小学生や中学生に向けた易しい問題集を作る場合は、イラストを大きく用いるのも良いかもしれません。
また、問題集を制作する際に白黒以外の色を使う場合には注意しましょう。
基本的に穏やかな色を用い、強調したい部分には派手な色を使う方は多いでしょう。
レベルが異なる問題は色分けをするというのも良いかもしれません。
次に、空白を作るというのも気をつけるべきポイントになります。
盛り込みたい情報が多すぎて、余白を充分に取れないといったこともあるでしょう。
しかし、情報を詰め込んだ紙面では圧迫感があり、解きにくい印象与える可能性があります。
すっきりとしたビジュアルにするためにも余白を設けましょう。
また、このようなビジュアルの問題に加え、余白がないと、ページを折り込んだ際に文章が読みにくいといったこともあります。
これを防ぐためにも余白は必要になります。
このように、レイアウトのポイントに気をつけながら、問題集を作成した後はデータを印刷会社に渡します。
その際に、紙のサイズや素材、綴じ方(とじかた)を決めます。
問題集のサイズはA4もしくはB5で作られることが多いですが、そのサイズや素材、綴じ方も様々なものがあるので一度相談しておくと良いかもしれません。
◻︎まとめ
大まかには、このような順序で問題集を作成します。
その際にターゲットやレイアウト、ビジュアルといった点の他にも気をつけるべき点はたくさんあるでしょう。
そのような点を踏まえ、問題集を作成し、印刷される際は協友印刷での印刷をご検討してみてはいかがですか。
不明な点がある方もお気軽にご相談ください。