同人誌を作ったことはありますか?同人誌の作り方とポイントについて紹介します


「同人誌を作ってみたい」
このようにお考えの方はいらっしゃいませんか。
同人誌は漫画やアニメのファンの方を中心に自費で作成するコミックのことを言いますが、興味があってもなかなか作成まで踏み込めないという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、同人誌を作る際のポイントについて紹介します。

□同人誌の作り方

 

*印刷方法や印刷所の選択について

 

同人誌はコミックなので、もちろん印刷が必要です。
そのため、はじめに印刷する方式や印刷する場所を決めましょう。
作品が完成した後ではダメなのかと思う人もいると思いますが、作品の完成を待っていると販売する日に間に合わない可能性があるので、最初に行いましょう。

印刷方式としては基本的に、「オフセット印刷」と「オンデマンド印刷」の2種類があります。
オフセット印刷は高画質の印刷が大量に可能です。
ただし、コストが少し高くついてしまうのと、納品に時間がかかるというデメリットがあります。

それに対して、オンデマンド印刷は安価で納品にも時間がかかりません。
しかし、画質は落ちてしまいます。
同人誌の作成を行う場合はオフセット印刷の方が主流ですが、部数や作成価格に合わせて選択してください。

 

*原稿を作成する

 

ここで原稿の作成です。
最近ではデジタルで原稿を作成するのが主流なので、今回はデジタル入稿をする場合として説明します。
この場合はまず、原稿を描くソフトやアプリを選択しましょう。
基本的にはペイント系のソフトか画像編集用のソフトで行います。

さまざまなソフトやアプリがありますが、人気なのは「CLIP STUDIO」や「Photoshop」「Illustrator」「SAI」などです。
それぞれに特徴があるので自分にあったものを使うと良いでしょう。
ソフトが決まれば次はサイズを決めます。

同人誌ではB5サイズが主流ですが、規則ではないので自分の希望のサイズを選択してください。
サイズが決まればトンボという印をつけます。
主に印刷する位置やカットする位置です。

また、製本する際にどちら向きに開くのか、どのように閉じるのかも考えながら行うとなお良いです。
トンボをすることで製本をする際のミスが減るので行うようにしましょう。
そして最後に、入稿形式を確認します。
実は印刷会社によって入稿形式が違うのです。

そのため、依頼した印刷会社がどの入稿形式をとっているのかを確認しましょう。

 

*印刷について

 

原稿ができたらいよいよ印刷です。
最初に選択した印刷場所と印刷方式で印刷されたら同人誌の完成です。

 

□同人誌を作る際のポイント

 

同人誌は基本的にコミックマーケットなどのイベントに参加して販売します。
同人誌は自費で作成していますし、自分の技術や実力を周りの人に知ってもらう機会を作るためにもイベントに参加すると良いでしょう。
しかし、そのためにはイベントへの参加申し込みが必要です。

同人誌が販売できるようなイベントは全国各地で開催されているため、近くのイベントを探してみても良いかもしれません。
参加するイベントを決めたら、イベントの公式サイトで申し込み方法をチェックし申し込みましょう。

また、合わせて「サークルカット」と呼ばれるイベントのカタログに載る紹介イラストを作成します。
サークルカットは、自分の顔となる大切なイラストです。
イベントでお客さんはこのサークルカットを見て訪問する場所を選ぶので気合いを入れて描くのも良いでしょう。

そして最後に参加費用を支払えば準備は完了します。
せっかく作成した同人誌ですから、しっかりと準備をして発表する場を設けるのも同人誌を作る上でのポイントなのです。

ここからは、同人誌を作る上でのポイントについて紹介します。
まずは本の閉じ方を紹介しましょう。
一般的には「無線綴じ」と「中綴じ」の2つがあります。
無線綴じは、印刷された本文を表紙でくるみ、背表紙の部分を接着剤で固定する方法です。
分厚めの本を作りたい方におすすめでしょう。

それに対して無線綴じは表紙と本文をまとめて2つ折にし、背表紙の部分をホッチキスで固定します。
ホッチキスを使用して固定するのであまり分厚い本では利用できません。
自分の作成したものに適した方法を選びましょう。

次は入稿する前に確認するポイントです。
印刷する際は、仕上がりのサイズよりも上下左右3ミリメートル引き伸ばして印刷しましょう。
これを塗り足しと言います。

塗り足しがなければ、少し断裁がずれることで白い部分ができてしまいます。
綺麗な本を完成させるためにも塗り足しは、上下左右3ミリメートルずつ作るようにしましょう。
また、奥付をつけるのが一般的です。
発行年月日や著者名、連絡先、印刷会社は最低限記載するようにしましょう。

さらに、ページ数をつけるのも忘れないようにしてください。
ページ数が無いとそもそも原稿の入力ができません。
背景の色と同色にならないよう見やすい色を選択し、仕上がりの5ミリメートル内側に記載するようにしましょう。

 

□まとめ

 

今回は、同人誌を作る際のポイントについて紹介しました。
同人誌は他人に自分の技術や実力、存在を知ってもらえて同じ趣味の人に出会える機会も作ってくれます。
そのため、少しでも興味がある方はぜひ同人誌の作成にチャレンジしてみてください。
もしかしたら、自分の世界が今まで以上に広がるかもしれません。