冊子印刷 ワードで組版をする場合のポイントとは?


冊子印刷  MSワードで組版をつくる場合のポイントとは?

 

コストが安くなるMSワードで組版をしたいと思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

一方でワードで作成した場合、安っぽくみえるのではないか、素人っぽくみえるのではないか、と思っている方も多いかもしれません。

 

(組版とは、アプリケーションをつかって印刷用データをつくることです)

 

書店に置いてある冊子(本)のような本格的な組版の場合、アトビ社のインデザインを使うこと一般的ですが、

この場合アプリケーションソフトが高価で、且つ使い慣れるのに時間がかかります。しかも組版を業者に外注すると、印刷代・製本代と同じくらいのコストがかかることもあります。

 

では、PCにインストールされているワードでも専用ソフトのインデザインさながらの組版をすることは可能なのでしょうか?

 

実は、ワードデータでプロのような組版をして入稿をいただく方が結構いらっしゃいます。

 

そのような方がワードデータで組版をする場合のポイントは、『原稿作成時の組版ルールをきちんと決める』こと、のようです。

組版ルールを最初に決めて、その通りにつくると、インデザインさながらに統一されたきれいな組版となります。

 

組版ルールとは

 

1)文字の大きさ(タイトル・見出し・本文)

2)文字の種類(タイトル〈MSゴシック〉・見出し〈MSゴシック〉・本文〈MS明朝〉)

3)文字の量(○○行×○○桁)

4)余白の設定(通常は天地左右1cmが一般的です)

5)その他(ですます調・苗字と名前に1マスあけるか、改行・改ページの決まりなど)

となります。

 

これを

1)最初にきめる

2)ベースのWordをつくる

3)(著者複数の場合)それを皆さんに配る

4)そのワードに上書きをしてもらう。

 

そうしますと組版に統一感のでる、インデザインで編集したものと比べても遜色ないものになります。

 

これらを最初に決めて、その通りに組んでもらうことが重要となります。中には個性的な方もいらっしゃってオリジナルさをアピールされる方もいらっしゃいますが、後々楽ですし、コストも安く抑えられますので、ルールを守ることを理解頂けるものと思います。

(これは内容が文字中心でも、『文字+写真・図版』でもかわりありません。)

 

ページ繰りを自分で組む場合は、『アドビ アクロバット』を使うと良いかと思います。

ソフト自体はやや高価ですが、一度インストールしておくととても便利です。白ページの調整や、複数のPDFの結合も瞬時にできます。

また、印刷会社が印刷にそのまま使える印刷用PDFにも変換できますので、印刷会社の選択肢が増えることにより、適正な印刷会社をこちら側が選択・決定できるメリットもあります。

ちなみにページ番号のセット・余白の調整は、その道のプロである印刷会社任せの方がよいようです。

 

 

またよろしくお願いいたします。

 

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