これから小説を書こうと思い立ったはいいが、何から始めたらいいかわからない。
このような悩みをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
ストーリーが思い描けていても、それを文章に落とし込むためにはコツや知識が必要です。
そこで今回は、小説の書き方や執筆のコツについてご紹介します。
□本を出版する流れとは?
本を出版するまでにはさまざまな工程があります。
今回は、企画から販売までを7つのステップに分けて解説します。
ステップ1は、企画発案です。
企画の質は作品の質に影響するので、これは大切な工程です。
何を伝えたいのか、どんな場面を入れるのかを明確にしましょう。
ステップ2は、企画立案です。
ここでは、読者の層を決定します。
ストーリーだけでなく、表現の方法や表紙のデザインなどもターゲットに合わせて作成することをおすすめします。
このような工夫をすることで、より多くの人に手に取ってもらえるでしょう。
ステップ3は、出版契約です。
出版社との契約はこのタイミングで行う場合が多いです。
ただ、契約のタイミングは出版社によって異なるため、どの段階から手を貸してもらえるかを事前に確認しましょう。
本の仕様や発行部数などはこのタイミングで決定します。
ステップ4は、原稿の執筆です。
ここから、実際に小説を書く段階に入ります。
作家に求められる資質である継続力が試される段階でもあるので、頑張りましょう。
ステップ5は、原稿の整理と編集です。
出版社から、原稿の文章や構成、展開に対してアドバイスをもらえます。
担当者との信頼関係は作品の出来につながるので、良好な関係を維持するためにも丁寧に対応しましょう。
ステップ6は、入稿、校正、校了です。
このステップで原稿が出版社から印刷所へ渡され、校正されます。
大手の出版社であれば、自社で校正を行う場合もあるでしょう。
誤字脱字のチェックと修正を何度か繰り返し、作品が印刷されます。
ステップ7は、製本、流通、販売です。
このようなステップを経て、店頭にご自身の本が並びます。
出版までの流れをイメージできたでしょうか。
おおまかな流れを知っておくことで、いざ出版するとなった際にも安心でしょう。
□企画段階で大切なこととは?
企画の発案は、作品の出来を左右する大切な作業です。
この段階で質の高いものにするためには、大きく4つのポイントがあります。
1つ目のポイントは、自己分析をすることです。
つまり、自分自身を知ることが大切です。
自己を知ることで、自分自身が書く作品の傾向を知れ、得意分野や苦手な部分を把握できるでしょう。
2つ目のポイントは、ターゲット層を明確にすることです。
上記にもありますが、ターゲットによって好まれるストーリーや表現方法、作品の雰囲気などが異なります。
どのような層を対象としているか、そのターゲットに向けてどのようにアプローチすべきなのかを事前に確認することで、多くの人が手に取る作品になるでしょう。
3つ目のポイントは、構想を深堀りすることです。
事前にストーリーの大枠を固めた上で、「そのストーリーから何を伝えたいのか」や「登場人物からどのような印象を与えたいのか」といった情報を明確にしていきましょう。
こうすることで、最終的な着地点や描写の方法が見えてきます。
4つ目のポイントは、取材をしてみることです。
読者の心を揺さぶるストーリーにするためには、その表現が現実味を帯びている必要があります。
リアリティのある作品を作るためにも、似たような体験をした人の取材をするのも良いでしょう。
□小説を書く際のルールとは?
小説の執筆にはルールが存在します。
このルールは必ずしも守る必要はありませんが、守ったほうが無難でしょう。
そこで、小説を執筆する際のルールを4つ紹介します。
ルール1つ目は、形式段落を一字下げることです。
ネットにはあまりない文化ですが、実際に本として出版する場合はこちらを意識しながら執筆すると良いです。
ただ、かぎかっこで始まる場合は必要ありません。
ルール2つ目は、会話文の最後は句点を打たないことです。
最近の小説では打たないことが多いです。
しかし、中には打つ方もいるので、事前にどちらにするかを統一しましょう。
ルール3つ目は、感嘆符と疑問符の後は一字空けることです。
しかし、近年の作品はこのルールに沿っていないこともあります。
同一作品内で統一するという対処でも良いでしょう。
ルール4つ目は、三点リーダとダッシュは偶数個使うことです。
主に沈黙を表現する場面で使われるものですが、多くの場面で指摘されるルールでもあります。
このルールは、小説以外の書籍にも当てはまるので知っておいて損はないでしょう。
□まとめ
今回は、小説の書き方とそのコツについて解説しました。
多くの人に読まれる作品にするためには、さまざまな工夫が必要でしょう。
小説の執筆の際には、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
当社では小説の印刷を承っておりますので、お気軽にご相談ください。