本屋に行くと様々なデザインや大きさの本がありますよね。
本づくりの際に、それぞれの出版物のサイズは実際にはどのようにして決められているのか疑問に思ったことのある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、出版物ごとに適したサイズと、小説本の原稿の作り方で気を付けたい点について解説します。
□冊子のサイズにはどんな種類がある?
冊子の一般的なサイズには、大きい順からA4、B5、A5、四六判、B6、新書、A6があります。
1つ目に、A4です。
A4は一辺が210ミリメートルと297ミリメートルのサイズです。
仕事で普段オフィス書類や冊子に用いられているのは、このサイズではないでしょうか。
A4は多くの用途に用いられているのでサイズに迷った際にはA4にしておけば問題ないでしょう。
2つ目に、B5です。
B5は一辺が182ミリメートルと257ミリメートルのサイズです。
A4ほどの大きさはないですが、他の大きさと比べても小さすぎるということはありません。
雑誌やコミックなどによく用いられています。
3つ目に、A5です。
A5は一辺が148ミリメートルと210ミリメートルのサイズです。
こちらはA4判の半分のサイズとなっており、最近まではほとんどの教科書に採用されていたサイズでした。
見開きにしてもA4サイズなので、冊子自体がコンパクトでカバンにも収まりやすいです。
4つ目に、四六判です。
四六判は一辺が128ミリメートルと188ミリメートルのサイズです。
B6判よりも高さが6ミリメートル高いサイズです。
5つ目に、B6です。
B6は一辺が128ミリメートルと182ミリメートルのサイズです。
文庫版サイズよりも大きく、単行本に適しているとされています。
6つ目に、新書です。
新書は一辺が105~109ミリメートルと173~174ミリメートルのサイズです。
こちらはサイズが厳密に統一されておらず、レーベルによっても微妙に異なっています。
7つ目に、A6です。
A6は一辺が105ミリメートルと148ミリメートルのサイズです。
文字の多い冊子にちょうどよい大きさです。
□それぞれの冊子に適したサイズとは?
マニュアルや経営計画書、マンション規約集、カタログやセミナー資料、自分史、社内報、学内大会プログラム、スポーツ大会プログラム、会社案内などは情報量や見やすさ、サイズ面でのバランスの良さが重要です。
これらに適しているのは一般的なサイズのA4サイズのものでしょう。
オリジナルノートやテキスト、問題集、学会誌や写真集の仕上がりサイズはA4もしくはB5で作られることが多いです。
イラストや大きな見出しなどで印象を残したい場合はこのサイズが良いです。
一方で、書籍やフィロソフィブック、俳句集などはA5判サイズ以下で作られることが多いでしょう。
他にも、俳句集や詩集、歌集などはA5で、持ち運びにかさばらない仕上がりサイズが選ばれています。
漫画や小説本はB6、ハードカバー書籍は四六判、日本では文庫本でお馴染みのサイズがA6です。
A6のコンパクトさと扱いやすさが小説にはちょうどよいです。
□小説本の原稿づくりのポイントとは?
原稿づくりを始める際にいくつか踏まえておきたいポイントがあります。
まず基本として、縦書きで書き、右側で綴じるようにしましょう。
国語の教科書をイメージすると良いですが、事情があり横書きにしたい場合は左で綴じて製本します。
次に、むやみに改行するのも避けましょう。
地の文と会話文との間に改行を挟む書き方はWEB上の横書き小説でよく見受けられますが、本にする場合は国語の教科書や小説に倣った書き方をすると良いです。
そして、文頭の字下げも行いましょう。
地の文の書き出しに1つ、全角スペースを入れます。
WEB小説の場合はどちらでも問題ないですが、本にする場合は入れるようにしましょう。
また全角スペースは、感嘆符や疑問符の後ろにも挟むようにしましょう。
WEB小説ではあまり馴染みがないかもしれませんが、縦書きで執筆する際には注意しなければならないポイントです。
そしてハートや星、音符のような記号を使うことは避けなければなりません。
WEB上の作品にはこれらのものが使われていても違和感がないかもしれませんが、本にする場合には基本的に記号は使いません。
さらに、濁点を使う際にも注意しましょう。
文章の臨場感を出すためにセリフに濁点を使うことがあるかもしれませんが、縦書きにすると基本的に崩れてしまいます。
入稿前によくチェックしてくださいね。
最後に、サイズに合った段組みを書くこともまた重要です。
段組みは本のサイズによって異なるので、書き方によって読みやすさが左右されます。
A5なら2段組み、新書なら1段組みなどサイズによって使い分けるようになっています。
□まとめ
冊子の種類によってサイズは少しずつ異なっていることが分かりますね。
小説本の原稿を作る際にも、文頭の字下げといった基本的ですが意外と見落としがちな注意点がいくつかあります。
冊子印刷をお考えの方はぜひ当社までご相談下さい。
責任をもってサポートさせて頂きます。