会報誌を製作する目的は何でしょうか。
実は会報誌は、会社のために非常に有効なツールです。
そこで今回は、会報誌の制作目的と、書き方をご紹介していきます。
作る際のポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
□そもそも会報誌とは?
会報誌は、「自分の属する団体や組織、クライアントに対する情報発信を行うための冊子」です。
また、コミュニケーションツールとしての側面もあります。
この冊子のメリットは「ブランディング」です。
会社であれば、商品、サービスや社風などの発信は、競合他社との差別化に繋がります。
また、「関係強化」もメリットでしょう。
読み手と会社とのコミュニケーションツールとしての役割が、会報誌にはあるためです。
では、ポスターやチラシと異なる点はどこでしょうか。
一見してデザインが異なると分かるように、より詳細な情報が書かれているのが会報誌であるといえるでしょう。
□会報誌を製作する2つの理由
1つ目は、「会員との関係の強化」です。
会員との関係は、なにもしていないと希薄になりがちです。
顧客の存続は、そのまま企業の存続にかかわります。
定期的な会報誌の発行は、この問題の対策の1つでしょう。
顧客への発信という面においては、「ダイレクトメール」や「チラシ」といったツールもあります。
しかし、会報誌の情報は豊富かつ厳選されたものであるため、この点において重要な役割を果たします。
ここまでは会社という組織から会報誌の意義を考えましたが、学校という組織にとっての意義は何でしょうか。
会報誌があると、学校組織に関わる人が、互いの仕事内容や学校の様子を知ることができます。
したがって、会議や話し合いがある場合、円滑に物事が進むでしょう。
理由の2つ目は、「ブランド力の強化」です。
会報誌の内容によっては、読み手に他社との違いを知ってもらえる機会になります。
たとえば、旅行会社を想定してみましょう。
旅行会社は、費用の安い会社、逆に高級感を重視している会社など様々です。
したがって、会報誌の発行は、顧客に他社ではなく自社を選んでもらうために有効な戦略です。
では、大学ではどうでしょうか。
大学によって力を入れている学部が異なったり、留学への力の入れ具合が異なったりします。
会報誌にそのような内容を載せることで、大学の実情に合った大学生の呼び込みが期待できます。
このように、会報誌には「関係強化」と「ブランディング」という役割があります。
そしてこれらの役割は組織の存続にかかわる非常に重要なものです。
そのため、会報誌の発行は戦略として非常に有効でしょう。
□会報誌を製作する際の6つのポイント
1つ目は、「冊子の目的の明確化」です。
「誰に」「何を」伝えたいのかをまずはっきりさせましょう。
内容の軸がぶれると、大切な情報が伝わらなくなってしまう恐れがあります。
たとえば先ほど例を挙げた大学を考えてみましょう。
対象は「大学生」です。
内容には一考の余地があるでしょう。
「留学率」をアピールしても良いでしょうし、「研究内容」をアピールするのも良いでしょう。
このとき「競合する大学」を想定すると、内容を考えやすいかもしれません。
差別化が重要であるためです。
2つ目は、「個性」です。
強みをアピールしていても、普遍的であれば目に留まらない可能性もあります。
個性を出すための1つのポイントは「写真」や「取材」をどう取り入れるかです。
ただし、テーマによって個性の発揮の方法を都度考える必要はあるでしょう。
3つ目は、「読者と発信者の両方の視点を持つこと」です。
会報誌の目的の1つは、「関係強化」でした。
関係強化の観点から見ると、読者と発信者の双方から会報誌を吟味する必要があると分かります。
4つ目は、「費用対効果」です。
会報誌の内容の吟味と同時に重要になってくるのは予算でしょう。
そのため、会報誌の製作の際は費用対効果を考えることも重要です。
5つ目は、「読みやすさ」です。
内容を専門的にすると、読みにくくなる可能性もあります。
読みやすさと内容の豊富さのバランスを取る必要があります。
また、以下の点を工夫することで、読みやすさは向上します。
・キャッチコピー
・レイアウト
・デザイン
これらは読者層を考慮して決めましょう。
6つ目は、「読者の声」です。
会報誌は冊子形態なので、一方的になりがちです。
そこで、読者の声を取り入れることで、双方向のコミュニケーションツールとしての役割が発揮しやすくなります。
たとえば読者インタビューや読者投稿の採用などが、実際にできるものとして挙げられます。
□まとめ
今回の記事では、「会報誌を製作する目的」と「会報誌の書き方」をご紹介しました。
会報誌を書く際は、まず対象と方向性を決めましょう。
内容を決める際は、「ブランディング」と「関係強化」という目的を忘れないようにしましょう。
会報誌は有効な戦略になりえるので、ぜひ作ってみてください。