問題集をエクセルで作成しましょう!作り方についてご紹介!


教師や塾講師の方で、日々問題集を作ることが煩わしいと思っている人は少なくないのではないでしょうか。
また、自分で問題集を作成できたらと思っている学生の方もいるでしょう。
この記事ではそのような方向けに、エクセルを使用した単語テストの作り方を皆さんにお教えします。

 

□エクセルで問題集を作る手順について

 
日常的にワードやパワーポイントを使用している方でも、エクセルを使う機会は少ないのではないでしょうか。
そのため、そもそもエクセルをどのようにして使用したら良いのか分からないという方がいます。
そこでここでは、エクセルの基本を解説します。
 
エクセルとは、マイクロソフト社が開発、販売している「表計算ソフト」のことです。
ソフトを起動すると、画面に方眼紙のような見た目の表が出てきます。
その1つ1つのマス目のことを、セルと呼びます。
エクセルは、このセルの中に数値を入力することで計算を行い、表の作成やグラフの作成を行なうソフトです。
 
この機能を利用して問題集を作るには、以下のような手順を踏みます。
1.問題の作成。
2.リストからランダムに問題を抽出する仕組みづくり。
3.テスト用紙に反映させる仕組みづくり
 
次の段落からは、以上の手順の詳しい内容を解説します。
 

□エクセルで簡単にできる自動単語テストツールの作成法

 
ここからはこの記事を読みながら、ご自身のエクセルを操作していただきたいです。
なぜなら、作業を通さななければ、理解が難しい箇所が多々出てくるからです。
 
また、文章を読み込むだけよりも、実際に手を動かした方が内容を覚えられることに繋がります。
 
準備ができましたらまずは、エクセルを起動させて、シートを3枚に増やしてください。
これは、エクセルのウインドウの左下の「sheet1」の横に表示されている「+」ボタンをクリックすることで行えます。
このように増やしたシート同士は、別のシートをクリックすることで、切り替えることも可能です。
 
また、1度選択したシートの名前の部分にカーソルをあてることで、右クリックでシートの名前の変更もできます。
 
今回は例として
「sheet1」→「出問シート」
「sheet2」→「テスト作成シート」
「sheet3」→「出力シート」
と名前を変更します。
 
ここから3ステップに分けて、こちらのシートを全て完成させます。
 

*出問シートを作成

 
出問シートには、名前の通りに問題の入力を行います。
はじめに、「A1」に「1」、「A2」のセルに「2」を入力したら、左クリックをした状態で2つのセルを範囲指定します。
そのまま下にスクロールしたら、番号が自動的に増えます。
番号が増えたのを確認したら、横の列に移動しましょう。
 
こちらはご自身の需要に応じて、問題を入力してください。
ここまできたら出問シートは完成なので、テスト作成シートへとタブを変更します。
 

*テスト作成シートを作成

 
タブを変更し、テスト作成シートを開いたら、C1のセルに「=出問シート!A1」と入力します。
そして、そのセルの右下の「■」を右に2セル分だけ動かします。
このようにするだけで、入力シートに入力した問題が出てきます。
 
また、その範囲をそのまま下に動かすと、テスト内容がすべて表示されます。
確認できたら、A1のタブに「=rand()」と入力します。
 
続けてF1のセルには「開始」、F2のセルには「終了」、F3のセルには「問題パターン」と入力して、Hの列に問題の数だけ上から番号を振ります。
 
それから、1番から10番までをテスト範囲にするために、G1に「1」G2に「10」と入力します。
 
次に問題をランダムに選択して、並べるための関数を入力します。
B1セルに、
「=RANK(A1,OFFSET($A$1,$G$1-1,0,$G$2-$G$1+1))」
と入力します。
何もエラーが表示されずに、B1セルに1と表示されたら成功です。
 
最後に、I1セルに
「=VLOOKUP(H1,$B$1:$E$999,3+$G$3,FALSE)」
と入力します。
 

*出力シートを作成

 
最後に、出力シートを作成します。
テスト作成シートの問題を反映するために、C1セルに「=テスト作成シート!I1」と入力します。
 
その後、右下の「■」を使って問題の数までセルを伸ばします。
これでテストの完成です。
 
この記事で解説してきたエクセルでは、工夫することで他にも様々なテストが作成できます。
慣れない間は使い方が難しく、難儀すると思いますが、何度も繰り返し作成することで、使いこなせるようになります。
ぜひ、辛抱強く取り組んでください。
 

□まとめ

 
今回はエクセルで問題集を作るための、自動単語テストツールをご紹介しました。
このツールを使用したら、テストの作成に煩わされることもありませんね。
また、入力した問題のデータを使用することで、紙の問題集を作ることも簡単になります。
印刷に関するご相談やお問い合わせがあれば、お気軽に当社にお問い合わせください。