セミナー資料を作成する際には著作権に配慮しましょう!社内研修資料が著作権侵害になることも!


様々な企業で使用されるのがセミナー資料です。
新社員の研修などに用いられますが、社内のみで使用されるとしても著作権に配慮する必要があります。
今回の記事では、セミナー資料を作成する時に注意したい著作権についてご紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

 

□セミナー資料作成時にも著作権には注意しましょう

 
セミナー資料を作成するうえで注意したいのが、使用する画像やグラフなどです。
自社独自の画像やグラフなどを掲載する場合は著作権侵害の心配はありませんが、オリジナルでない場合は著作権に気をつける必要があります。
 
著作権には、「著作財産権」と「著作者人格権」の2種類があります。
まずは、著作財産権について確認していきましょう。
著作財産権は、著作者の著作物が、著作者の経済的利益を守るために、他人に勝手に利用されることを禁止できる権利のことを指します。
 
著作財産権が存在することにより、著作者は自身の著作物を許可なしに利用されて利益を奪われることを避けられます。
ただし、著作者に許可を取って著作物を利用する場合は、著作財産権が譲渡されているため使用できます。
 
次に著作人格権です。
著作権は著作物に対して著作者が持つ権利ですが、著作人格権は著作物を作った本人に対する権利のことを指します。
 
著作者は有限であるお金や時間、思いをかけて著作物を作成しています。
それらの努力が蔑ろにされないためにもこの権利は存在しています。
著作人格権は著作財産権のように、他人に譲渡できません。
 
これらの権利を侵害しないためにも、セミナー資料を作成する場合は、オリジナルのものを使用することがおすすめです。
権利を侵害するつもりがなくても気づかないうちに、既存の著作物を使用してしまうこともあります。
このような事態を避けるためにも、可能な限り自社で作成した画像などを使用すると良いでしょう。
 

□社内研修資料が著作権侵害になってしまう場面はいつ?

 
ここからは、実際に著作権侵害になってしまう場面についてご紹介します。
1つ目は、書籍や雑誌のコピーを研修資料として配布することです。
書籍や雑誌にある画像やグラフを許可なしに使用すると、著作権侵害になってしまいます。
たとえ探し求めていた内容のグラフや画像であったとしても使用するのは避けましょう。
 
2つ目は、セミナー資料の中で引用の記載をせずに、既にある文章を使用することです。
他の文章から資料内に入れたい文章がある場合は、しっかりと引用したことを記載しましょう。
 
3つ目は雑誌の一部を撮影して、資料に掲載することです。
1つ目の内容と似ていますが、撮影した画像やグラフを勝手に資料に載せることは著作権侵害です。
 
4つ目は、ネットで公開されている文章や画像を資料内に勝手に使用することです。
たとえネットに公開されている文章や画像であっても、許可なしに使用することは厳禁です。
ネットの上のものでも著作権は存在します。
 
著作権を侵害する行為は、親告罪にあたります。
被害者が訴えれば罪として成立してしまいます。
著作権侵害が認められれば、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、もしくは両方が課されます。
 

□著作権以外に気をつけたいポイントとは?

 
著作権侵害はセミナー資料作成において特に注意しておきたいですが、その他にも内容に関して注意すべき点がいくつかあります。
1つ目は、CTPTを意識して作成することです。
 
CTPTとは、「コンセプト」「ターゲット」「プロセス」「ツール」を意味します。
読み手が理解しやすい資料を作成する場合には、上記の4点を意識して作成すると良いでしょう。
この4つを意識することで、誰のためにどのような目的で何のために作成するのかが明確になります。
 
2つ目は、基本的な構成を先に完了させることです。
セミナー資料を作成していると、伝えたい内容ばかり先に考えてしまいますよね。
しかし、読みやすい資料を作成するには構成を明確にさせる必要があります。
 
まずは問題定義から始めて、詳細な方法論を順序よく展開していくと良いです。
順序立てて構成を考えることで、どの部分にどの内容を持ってくると良いかわかります。
構成がしっかりしていると資料作成もスムーズにできます。
 
何事も土台をしっかりと固めてからスタートさせるように、セミナー資料を作成する時もベースを整えてから伝えたい内容を盛り込むようにすると良いでしょう。
セミナー資料を作成する場合は、気付かぬうちに著作権を侵害しないように細心の注意を払うようにしましょう。
また、CTPTを意識して読みやすい資料を作成してみてくださいね。
 

□まとめ

 
今回の記事では、セミナー資料を作成する時に注意すべきことについて解説しました。
セミナー資料を作成する時は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
また、セミナー資料作成に関してお悩みや質問がある方は、お気軽に当社までお問い合わせください。
当社のスタッフが真摯にお応えいたします。