近年では紙の原稿用紙に直接書き込んでの、執筆風景をあまり見かけなくなりました。
しかし、ワードを原稿用紙と同じように使用したいが、設定方法がわからないような方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな方のために、ワードでの原稿の書き方のポイントを、設定方法と併せて解説します。
□ワードの原稿用紙ってどういう機能?
日ごろ紙で原稿の執筆を行っている方の中には、ワードというは名前を聞いたことはあるけど、詳細は知らないということもあるかもしれません。
そこで今回は、はじめにワードの簡単な解説を行います。
ワードとは、Microsoft社が開発、販売をしている「文章作成ソフト」のことです。
文書資料などを作成する際に便利な機能が多く備わっており、多くの場面で重宝されています。
たとえば、作成した文書資料をそのまま印刷できることは大きな魅力の1つでしょう。
作成した資料をプレビューで確認してから、印刷できるので、レイアウトが崩れてしまうことなどを防げます。
そのほかにもワードには文章の見た目を整えるための機能も多くあり、原稿用紙設定もその中の機能の1つです。
原稿用紙設定では、普段使用している横書きとは異なり、文章が縦書きで表示されます。
そのため、紙の原稿用紙と似た感覚で使用できます。
日ごろから紙を使用している方も、安心ですね。
□400文字詰の原稿用紙に設定するには
それでは肝心の原稿用紙の設定方法について解説します。
ここからは実際にご自身のワードを操作しながら読んでいただけると、より理解を深められると思います。
まずは画面上部のタブの中にある「レイアウト」を選択してください。
そちらをクリックしてもらうと、「原稿用紙設定」と分かりやすく書かれている箇所があるので、こちらもまたクリックしてください。
すると画面にダイアログが表示されるので、「スタイル」の変更へと進みましょう。
デフォルトの状態では、「原稿用紙の設定にしない」と表示されている部分があるので、そこをクリックし、「マス目付きの原稿用紙」へ変更してください。
次に「文字数×行数」や「罫線の色」をご自身のお好みのものに変更します。
実際の原稿用紙よりも豊富な選択肢が気軽に選べるのは、やはりワードの特長でしょう。
今回は400文字詰の原稿用紙と同じように設定します。
「文字数×行数」をクリックしたら「20×20」を選択しましょう。
これで普段目にする原稿用紙と同じものが出来上がります。
最後に「ページ」項目から、「横」を選択し「OK」をクリックします。
ここで「縦」を選択すると縦書きの原稿用紙になるので、お好みによって変えることも大丈夫です。
以上で、原稿用紙設定は完了したので、原稿用紙のフォーマットが出来上がっているはずです。
ここまで設定を終えた方の中でよくある疑問点に、行末の句読点の扱いが挙げられます。
このままの設定だと、行末に句読点があると、マス目からはみ出す形で表示されます。
そのような表示を望んでいない方は、句読点を1つ前のマスに収めるか、次の行に移動させるか選べます。
句読点を1つ前のマスに収めたい方は、はじめに句読点とその1つ前の文字を範囲選択します。
次に画面上部にあるタブの中から「ホーム」を選択します。
その中のフォントグループの中に「右下矢印」があるので、そちらをクリックします。
そして「詳細設定」に移動したら、「ページ設定で指定した一行の文字数を使用する」の部分にチェックが付いているので、それを外しましょう。
これで、句読点を1つ前のマスに収めることに成功しました。
続いて、句読点を次の行に移動させたい方は「レイアウト」から「原稿用紙設定」を選択します。
すると、「句読点のぶら下げを行う」という部分にチェックが付いているはずなので、そちらを外しましょう。
これで、句読点が次の行に移動しているはずです。
□原稿用紙設定を解除するには
最後に、原稿用紙設定を解除して、通常のレイアウトに戻す際の手順について解説します。
既に入力された文章は、設定を解除しても維持されるのでご安心ください。
まずは画面上部のタブの中にある「レイアウト」を選択してください。
すると、設定時と同じように「原稿用紙設定」と表示されている箇所があるのでそちらをクリックします。
そこで表示されるダイアログの「スタイル」を選択します。
先ほどは「マス目付きの原稿用紙」に変更したので、今度は逆に「原稿用紙の設定にしない」を選択して「OK」をクリックします。
以上で通常のレイアウトに戻ったはずです。
設定時とは逆の手順を行うだけなので、慣れてきたら解説を読まないでもスムーズに行えます。
□まとめ
今回はワードで原稿を書く際のポイントや、設定方法について解説しました。
使いこなせれば、原稿を書く際に原稿用紙を準備しておく手間が省けるので、行いたいことの効率化に繋がりますね。
印刷物のことでご相談がございましたら快くお伺いしますので、ぜひ当社をご利用くださいませ。