イラストレーターを使って原稿を作るには?作り方や注意点を解説します!


「イラストレーターで原稿をつくるには、何から始めれば良いのかな」
「原稿づくりの手順やチェックポイントが知りたいな」
このようにお悩みの方も多いでしょう。
今回はイラストレーターを使って原稿をつくる際の手順やチェックポイントについて説明します。

□イラストレーターで原稿をつくる時にまずやることとは?

イラストレーターで原稿をつくるときの最初の一歩は、起動して新規ファイルを作成することです。
上部にあるメニューボタンを選択し、新規ボタンから新規ファイルを作成しましょう。

新規ファイルをつくる際には、仕上がりサイズは確認しておきましょう。
クライアントがいる場合は、先に仕上がりサイズだけでも聞き出してしまうのをおすすめします。
イラストレーターにはアートボードという領域があり、仕上がりサイズよりも大きなアートボードを設定します。

ちなみにカラーモードのおすすめは「CMYK」、単位は「ミリメートル」です。
カラーモードは、ファイル作成時に初期設定から変更でき、単位は環境設定(CtrlとK)で変更できます。

□原稿の作り方の手順について

ここからはイラストレーターを用いた原稿の作り方の手順について、印刷に最も適したA4サイズを例にとって説明します。

手順の1つ目は、新規ドキュメントの作成です。
プリセットで使用やサイズを選べるので、A4サイズが良ければ「印刷」タブの「A4」を選びましょう。
サイズやページ数は、「プリセットの詳細」から変更できます。
また、ラスタライズ効果が300ppiに設定されていると、高解像度で仕上がります。

手順2つ目は、レイヤー作成です。
1つのレイヤーにつき1つの要素を配置し、「タイトルロゴ」「背景」など、その要素の名前をレイヤーに付けられます。
レイヤーを何層にも重ねることで、要素ごとに効果や要素の変更も簡単にできます。
そのほかにもレイヤーごとの配置変更や非表示、レイヤーの重なりを上下逆にする動作も簡単にできて便利です。

手順3つ目は、レイアウトグリッドの作成です。
タイトルや画像、情報など、入れたい要素のボリュームと位置を、長方形の囲みを利用して決めていきます。
長方形の囲いは長方形ツールを活用します。
長方形を選択したうえで「ガイドを作成」ボタンを押すと、長方形がそのままガイド線に変更されます。

手順4つ目は、画像の追加です。
原稿のイメージを大きく左右するメイン画像は、最初に配置すると良いでしょう。
新規レイヤーに載せたい画像ファイルを配置し、選択ツールで画像の大きさや位置を調整していきます。

画像の大きさや位置が決まったら、クリッピングマスク機能で画像を切り抜きます。
図形の形に画像を表示できる便利な機能で、切り取って見えなくなった部分も後から変更できますので、ご安心ください。

手順5つ目は、タイトルの作成です。
イラストレーターでは、文字の移動や変形が簡単にできるほか、文字間隔調整も書式から変更できます。
この辺りは奥が深いので、ぜひ色々と触りながら学んでいってください。

手順6つ目は、地図の追加です。
新しいレイヤーに地図サイトで手に入れた画像を配置して、画像と同じ要領で調整しましょう。
なお地図が細かすぎてわかりづらい場合は、地図をペンツールでトレースして、お手製の地図をつくっても良いでしょう。

手順7つ目は、背景の作成です。
スウォッチパネルのスウォッチライブラリーメニューを選択すると、背景に生かせる様々なパターンが表示されるので、パターンを自分好みにアレンジしましょう。
編集が完了したら、レイヤーを一番後ろに移動させて背景にします。

手順8つ目は、イラストの追加です。
新たなレイヤーにイラストをコピーして貼り付け、好きな位置に配置します。
ベクター形式になるので、元のイラストから形や色を変更することもできます。
また絵に自信のある方は、イラストレーターでイラストを自作することも可能です。

手順9つ目は、印刷用のデータ作成です。
PDFに書き出すと、印刷に最適化されるため安全です。
保存する際には、ファイルの種類を「Adobe PDF」に設定します。

□原稿のチェックポイントについて

最後に、イラストレーターで原稿作成する際のチェックポイントを紹介します。

1つ目はトリムマークを付けましょう。
似たものとして、トリムエリアやトンボがありますが、印刷時に消えてしまうので代用はできません。
メニューバーのフィルタからトリムマークを付けられますので、忘れないようにしましょう。

2つ目に、余白なしでデザインした場合には、仕上がりサイズよりも3ミリほど余裕をもって背景を塗りつぶしてください。

3つ目は、「文字のアウトライン化」ができているかを確認しましょう。
文字をアウトライン化していないと、パソコンによっては文字化けを引き起こします。
印刷時に使うパソコンで正しく表示されないと、予定通りの文字が出力できなくなってしまいます。

4つ目に、文字の配置が仕上がりサイズ3ミリ以内に配置されていないか確認しましょう。
仕上がりサイズのギリギリまで文字を詰めてしまうと、印刷されなかったり、バランスが悪くなってしまったりする可能性があります。

□まとめ

今回は、イラストレーターを使って原稿をつくる際の手順やチェックポイントについて説明しました。
この記事で手順を把握し、原稿づくりにお役立てください。
何かわからないことや、原稿に関して相談したいことがあれば、お気軽に当社までご相談ください。