みなさんは、パソコンを使用した問題集の原稿の作り方を考えたことはありますでしょうか。
この記事では、パソコンを使用した問題集の原稿の作り方について解説します。
ぜひ、最後までご覧ください。
□パソコンで問題集を作る際にWordが適していることとは?
ここでは、他の文章作成ソフトではなく、Wordが適している理由を3つ紹介します。
1つ目は、Wordだと画面に表示された通りに印刷でき、ページが分かれてしまうのを防げることです。
Excelだと画面で見ると1ページに収まっている場合でも、印刷すると2ページになってしまうことがあります。
2つ目は、Wordはコメント機能が使いやすいことです。
Excelだと、本文とは別の場所でコメントの場所を作らないといけません。
しかし、Wordでは、本文の邪魔になることなく、コメント機能を使うことができます。
3つ目は、レイアウトが整えやすいことです。
タイトル、テキストの方向、ページ番号、余白の幅など、細かく設定でき、問題が見にくくなるのを防ぎます。
□Wordで穴埋め問題を作成する方法
Wordで穴埋め問題を作成する方法を、以下の7段階に分けて解説します。
・練習用サンプルの表示の仕方
・文章中の空欄の作り方
・カッコ(空欄)の作り方
・カッコ(空欄)内の文字の入れ方
・行間の揃え方
・同じ手順の繰り返し方
・空欄の下線の作り方
練習用サンプルの表示は、Wordで「=rand()」と入力すると、問題作成の練習用サンプルを表示できます。
練習用サンプルは、問題を作成する際の文章のサンプルとなっており、そのサンプルを使用して、空欄を作ることができます。
文章中の空欄作成時には、Wordのホームの右にある、挿入のテキストから、テキストボックスの描画を選択します。
テキストボックスが表示されたら、テキストボックスを選択し、文字列の折り返しを行内にします。
そうすることによって、文章の中にテキストボックスを表示できます。
文章の中にテキストボックスを表示できたら、長さや幅など、大きさを自由に変えることができます。
カッコ(空欄)を作る際は、1つ前で解説した四角のテキストボックスを使用して、テキストボックス内に()を入力します。
その際、テキストボックスの余白は上下0mm、外側の枠線はなしにしておきます。
また、カッコ(空欄)内の文字の入れる際には、空欄に文字や数字を入力し、均等割り付けをします。
そうすると、真ん中に文字が来てカッコが左右に広がります。
文字や数字が2文字や2桁の場合、普通に均等割り付けをすると文字や数字も同じように広がってしまうので、文字や数字だけで均等割り付けをしてから全体の均等割り付けをする必要があります。
行間揃えは、テキストボックスが行の高さに合っておらず、行間が広かったり狭かったりする場合に行います。
テキストボックスの大きさが文章の大きさに合っていない場合は、テキストボックスごと文章を選択して、段落、間隔の行間を固有値にし、そこで行間の調節を行います。
上記と同じ手順を繰り返す場合、行内の複数のテキストボックスは、まとめて編集することができません。
そのため1つ目のテキストボックスを編集すると、2つ目以降のテキストボックスを選択してからF4キーを押すだけで、1つ目と同じように編集できます。
もし空欄に下線を作る場合は、カッコを作る時と同様に、テキストボックスの余白は上下0mm、外側の枠線はなしにしておきます。
そして、テキストボックスの内側にカーソルを置き、線種とページ罫線と網掛けの設定画面を表示します。
設定対象を段落にし、ホームのフォントから、下線(実線)を引くことができます。
応用として、枠線のないテキストボックスの中に表を入れると、マス目の空欄を作れます。
四角やカッコや下線などいろいろなテキストボックスを使うことによって、1つの文章で様々な問題を作れます。
□選択問題の作り方
まず、選択問題に必要な文字数に合わせて表を作成します。
表を作成したら、表を選択した状態で表の枠線を非表示にします。
表に枠線を非表示にできたら、選択問題の選択肢を中カッコで囲います。
中カッコの作成は、挿入から図形の中カッコを選択し、ドラッグで作図します。
表の中に作成するため、綺麗に文章を揃えることができます。
4択問題など偶数問題の場合は、セルの結合を使って文字列を中央に配置します。
セルの結合の仕方は、結合するセルを選択し、表ツールのレイアウトタブからセルの結合をします。
そうすると、文字を中央に綺麗に揃えることができます。
□まとめ
この記事では、パソコンを使用した問題集の原稿の作り方について解説しました。
問題集を作るには、Wordでテキストボックスを作成し、四角やカッコを配置することが大切だと分かりましたね。
パソコンを使って問題集の原稿を作成する方の参考になれば嬉しいです。
また、お悩みがあれば是非、当社までお気軽にご相談ください。