カタログを作成するコツとは?作成手順に沿って解説します


カタログを作成するにあたり、コツが知りたいという方はいませんか。
今回はカタログを作成するコツを、作成手順に沿って紹介します。

□カタログの種類と特徴について

*カタログの種類

カタログの種類を今回は3種類紹介します。

1つ目は営業用カタログです。
主に自社製品をセールスや商談で紹介する際に用いられます。
ショールームや展示会、販促イベントに置いて説明用で設置したり、配布したりすることも多いです。

2つ目は業務販売用のカタログです。
こちらは製品の流通段階で用いられ、小売店は商品を卸売業者に発注する際に用いられるカタログも業務販売用に該当します。
一般消費財から専門性の高い製品まで、様々な製品の取引において用いられます。

3つ目は通販カタログです。
消費者が商品を選んで購入する際に用いられます。

*カタログとパンフレットの違い

カタログの種類を確認したところで、カタログと似た役割を持つパンフレットとカタログは何が違うのかと疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれません。

パンフレットはカタログに比べて、掲載されている商品が特定のものに絞られています。
商品を絞っている分詳しい情報が載せられますが、網羅性は低いです。

一方のカタログは多くの商品を掲載し、網羅性と一覧性を重視しています。
そのため分厚い冊子になりやすく、情報量も多くなる傾向にあります。

そのためカタログでは顧客が欲しい情報にたどり着けるよう、情報を探しやすくする工夫が必要不可欠です。
情報のカテゴリー分けはもちろん、索引ページの導入や小口見出しの活用もおすすめです。

□カタログを作成するコツについて

カタログには良いカタログと残念なカタログがあり、良いカタログを作るためにはコツがあります。

*残念なカタログの特徴

以下の項目に当てはまる場合、残念なカタログになっている可能性があります。

・感性任せのデザイン
・その企業らしさのない、他社のカタログとどこか似通っている
・カタログのターゲットが不明瞭
・誌面動線が悪く、買い回りがしにくい

残念なカタログは、客単価の低下や継続顧客の減少などの悪影響をもたらす懸念があります。

*カタログ作成のコツ

では残念なカタログの特徴を把握したところで、良いカタログを作るためのカタログ作成のコツを手順ごとに見ていきましょう。

1つ目のコツは、課題整理です。
カタログ作成前に、現状の課題を整理します。
企業によって課題は異なり、例えば以下のような課題が考えられます。

・新規顧客の定着率の低さ
・既存顧客の購買単価の低さ
・売れ行きの悪いカテゴリーの存在
・こだわりが伝わらない

そして課題が整理できたら、カタログの作成によって何を解決するのか決定します。

2つ目のコツは、企業のポジションを確認することです。
市場の競合企業に勝つためには、当然ですが「他社と比べた自社の売り」を見つけ、それを武器にすることが求められます。
現在の市場と競合他社の状況を調べ、自社の強みと弱みを洗い出します。
そして自社の武器を見つけ、こだわりやポイントを明確にするようにしましょう。

3つ目のコツは、顧客を確認することです。
自社商品・サービスを利用する顧客がどんな生活をしており、どんな趣味を持っており、どう思考して購買行動を起こすのかなど、なるべく詳しく確認します。

この際、企業側で偏った顧客イメージを作り出すのではなく、様々な方面からのデータを複合的に用い、顧客増を整理するようにしてください。

4つ目のコツは、現状のカタログを分析することです。
現状のカタログの良い点と改善点をそれぞれ見つけ、分析します。
特に「自社らしさ」があるかはよく観察し、無いと判断した場合にはどうすれば改善するのかを考えましょう。

5つ目のコツは、コンセプト固めです。
カタログ企画の際には、分かりやすいコンセプトを意識しましょう。

そしてそのコンセプトをどう具現化していくかも重要です。
冊子の印刷方法や紙質によって具現化の難易度は大きく変わりますので、カタログの冊子印刷を検討されている方はぜひ一度当社までご相談ください。

6つ目のコツは、フリー素材の活用です。
カタログを作成する際には大量の写真が必要になりますが、全てを撮影していると手間も費用も掛かって大変です。

そこでおすすめなのが、一部にフリー素材を利用する方法です。
コンセプトに直接かかわる写真や商品写真以外で、使えそうなフリー素材があれば利用してみても良いでしょう。

7つ目は、データ獲得システムの構築です。
カタログを定期的に更新するにあたり、データを有効活用できるかがその後の売り上げを大きく左右します。
カタログに関するデータが取得できるよう、あらかじめシステムを作っておくと後々役立ちます。

□まとめ

今回はカタログを作成するコツを、作成手順に沿って紹介しました。
自社の課題を解決できるような「良いカタログ」を作るためにも、自社の武器を生かした、分かりやすいコンセプトのあるカタログ作りをしましょう。
コンセプトを最大限反映したカタログ冊子の作成をしたい方は、ぜひ一度当社までご相談ください。