俳句集の作り方は?おすすめの製本方法も紹介します


日本に古くから伝わる文化の1つである俳句は、現在でも受け継がれています。
そんな俳句は、小学校や中学校で触れたことがある方が多いです。
しかし、俳句について明確な知識を持っておらず、俳句集を作ろうと思っても作り方を知らない場合、実行に移せません。
そこで今回は、俳句集の作り方と、俳句の基本的なルールを紹介します。

□俳句集の作り方は?冊子になるまでの手順を解説します

俳句集を作る際の手順は5ステップあり、ここでは作り方とそれぞれのポイントや注意点を併せて紹介します。

1ステップ目に、費用の見積もりと申込みをすることです。

費用については制作部数と紙の材質によって変化するため、一概には断定できません。
また、冊子のサイズはものによりますが、A5サイズが一般的です。
もし要望がある場合や疑問がある場合は、印刷会社の担当者に相談してみましょう。
当社では、冊子の専門家が丁寧にアドバイスさせていただいております。

2ステップ目に、原稿を印刷会社に送ります。

一般的に収録されている俳句は100句ほどですが、お好みの数を選べます。
現在の傾向として、データでの入稿が多いです。
カラーモードをCMYKに設定し、PDF形式で保存することで入稿がスムーズに進められます。

3ステップ目に、校正です。

誤字脱字していないか、日本語の表現がおかしい点がないかを確認し、正しく修正しましょう。

4ステップ目に、最終確認です。

校正終了後、最終確認を行いましょう。
印刷をした後の修正はできないため、細かなところまでしっかりと確認するようにしてください。

5ステップ目に、印刷します。

印刷を終えることで俳句集が完成します。
完成した俳句集は発送によってお手元に届けられます。

□俳句集におすすめの製本方法を紹介します

俳句集は文字が中心であるため、一般的な本よりも材質や製本方法によって読み手の読み心地が異なります。
ここでは、4つのポイントを紹介します。

*製本方法

俳句集を作る際、無線綴じをすることをおすすめします。
この製本方法では、ホチキスや糸などの線を使わずに綴じます。
本文が書かれたページを1枚ずつ重ね、特殊な接着剤で背面を接着し、表紙で覆います。

この製本方法は背表紙に文字を入れることができ、ホチキスを使う中綴じよりも強度と見た目が優れています。

もし30ページほどのページ数が多い俳句集を作る場合は、表紙と本文を重ねた見開きのページを2つ折りにしてホチキスで綴じる、中綴じをおすすめします。

中綴じは無線綴じのようなメリットはありませんが、コンパクトなため、配布に適しています。

*おすすめサイズ

俳句集に適しているサイズは、大きすぎなく、小さすぎないサイズである、A4サイズ、B5サイズ、A5サイズ、B6サイズです。
特に、A4サイズの半分のA5サイズ、B5サイズの半分のB6サイズは持ち運びやすいため、選ぶ方が多いです。

*おすすめの用紙

表紙におすすめの用紙は、発色や手触りが良い、マットコート紙やカード紙です。

マットコート紙は鮮明な印刷をすることに適しており、光沢が抑えられたツヤ消しの用紙です。
逆に、カード紙は表面に光沢がありますが、厚みがしっかりとしており、鮮やかな印刷ができます。

また、本文におすすめの用紙は、手触りが良く、文字を読みやすい、上質紙やb7バルギー、淡クリームキンマリなどです。

上質紙は白色度が高く、コピー用紙として使われている用紙です。
また、b7バルギーは上質紙の特性に加え、光沢があり、保存性が優れています。

淡クリームキンマリは淡い黄色が加えられているクリーム色をしており、目に優しい色です。
そのため、文字を読むことに適した用紙です。

*おすすめのオプション

俳句集は加工を施すことで、長期的な保存を可能にし、何度も俳句を楽しめます。
よく加工される箇所は表紙とブックカバーです。

表紙に加工する場合、表紙にPP(ポリプロピレン)フィルムを貼ることで、コーティング加工します。
この加工は表紙PP加工と呼ばれており、耐久性だけでなく、耐湿性の向上、光沢や高級感も演出できます。

ブックカバーは、表紙の保護に加え、本の型崩れを防ぐため、俳句集を大切に保存できます。
ブックカバーもコート紙とマットコート紙から制作でき、PP加工を施すことで、より耐久性も上げられます。

□俳句を作ったことがない人もぜひ俳句に触れてみましょう

俳句を作るには、ルールを知る必要があり、そのルールさえ守れば誰でも俳句を作れます。
基本的なルールは4つあります。

1つ目に、五・七・五の計一七音で作ることです。
俳句は五文字、七文字、五文字の文章で表現されます。
例外的に、一文字多い字余りや一文字少ない字足らずがありますが、まずは一七音で作るのをおすすめします。

2つ目に、季語を入れることです。
季語とは、季節を表した言葉のことで、一句につき1つの季語を入れる必要があります。
一句につき2つ以上の季語を入れる、季重なりは推奨されていません。

3つ目に、切れ字を入れることです。
切れ字は感動、詠嘆、断定を表す表現で、「や」「かな」「けり」があります。
切れ字を入れることでリズムを生み出し、情景を想像させやすくなります。

4つ目に、余韻を残すことです。
余韻を残すことも切れ字の表現と似ていますが、あえて説明しないことで、読者に想像することを促します。

□まとめ

今回は、俳句集の作り方に加え、初心者でもできる俳句を作るためのポイントを紹介しました。

俳句集を作るためにはいくつかの手順を経なければなりませんが、それぞれの手順でのやるべきことは難しくないため、しっかりと記事のポイントを押さえることで困り事少なく作成できます。
また、俳句の基本的なルールは4つしかないため、気軽に俳句作りに挑戦できます。

今回の記事を参考にして、俳句に挑戦して素敵な俳句集を作ってください。