問題集の作り方と作成時のポイントを紹介します


社内のマニュアルや冊子などの印刷物を作成しようとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、問題集の基本的な作り方と問題集を作成するときに意識すべきポイントを解説するとともに、おすすめの製本方法を解説します。

□問題集の基本的な作り方を把握しましょう

どのような手順で問題集が作成されるのかを解説します。

まずは、問題集を作る目的を明確にします。
目的が曖昧なまま作成を始めてしまうと、問題の作成途中に方向性が二転三転する可能性があるからです。
具体的には、何のために問題集を作るのか、問題集を解く人は誰であるのか、どのような知識を得ることが目指されているのかなどです。

次に、問題集の仕様を決めます。
測りたい知識やスキルの深さをもとに問題数と問題形式を決定します。
問題形式には穴埋め問題や記述問題があります。
選択問題は、穴埋め問題や記述問題に比べて問題の難易度は低くなります。
記述問題だと自由度が高い問題を作成できますが、解説づくりは難しくなるでかもしれません。

問題集の仕様が決まれば、作成に取り掛かりましょう。
目的や条件をある程度明確に決めることで、スムーズに問題作成に取りかかれます。

□問題集を作成するときに意識すべきポイント

続いて、問題集を作成する時に意識すべきポイントを4つ解説します。

*出題範囲のバランスを考える

特定の分野の問題が多いということがないように、分野ごとの出題数を調節しましょう。

*設問や選択肢の表記ルールを決める

例えば、「です・ます」調で統一する、「適切なものを選べ」ではなく「正しいものを選べ」で統一するなどです。
漢字表記にするかひらがな表記にするかについても統一するとよいでしょう。

*わかりやすい文章を意識する

句読点の位置は適切であるか、二重否定を用いていないか、二通りに解釈できるような文章を書いていないかなどを確かめることが大切です。

*問題を解く人に合わせた言葉を選ぶ

専門家向けであれば専門用語を使っても読み手に伝わりますが、そうでない場合は難しい言葉はかみ砕いた説明をつける工夫が必要です。

□問題集におすすめの製本方法を紹介

問題集の作成におすすめの製本方法を2つご紹介します。

1つ目は中綴じ製本です。

中綴じ製本は、用紙を重ねて中心で二つ折りにし、折っている部分を針金や糸を使って綴じる方法です。
針金綴じやミシン綴じといいます。
小冊子やカタログに用いられるのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
用紙の中心で閉じているため、無理なくページを開けられます。

2つ目は無線綴じ製本です。

無線綴じは、紙を一枚ずつページ順に重ねて背の部分に接着剤をつけ、最後に表紙でくるむ方法です。
ページ数が多い冊子によく用いられます。
強く接着されるためページがばらけてしまわないのが特徴です。

続いては、問題集の印刷におすすめの用紙をご紹介します。

1つ目は上質紙です。

上質紙は表面がコーティングされておらず、光沢やツヤのない化学パルプ配合率100%の用紙です。
上質紙を用いると白色度が高く、高級感のある仕上がりに。
本文がモノクロ印刷された冊子や写真が少なく文章が多いページに適しています。

2つ目は、コート紙です。

光沢や滑らかさを高めているコート紙は、写真集のような再現性が重視されるカラー印刷物に適しています。
また低コストで手に入るため、ページ数が多くても価格を抑えられます。

3つ目は、マット紙です。

マット紙は表面にマット系の塗料を塗ることで光沢を抑えた用紙です。
表面がツヤツヤしていないため、落ち着きのある上品な仕上がりになります。
目にやさしいという利点もあります。

作成したい問題集の仕様に合わせて用紙を選ぶようにしましょう。
メモを書き込んだり問題の解答を記入したりすることが想定される問題集は、何も塗られていない上質紙が向いています。

おすすめの印刷サイズをご紹介します。
最も一般的なサイズはA4です。
近年では参考書や問題集もA4サイズの物が増えてきました。
情報量やサイズのバランスが良いのが特徴です。

ただし意外と大きいサイズなので、持ち運びには向いていないかもしれません。

持ち運びのしやすさを考えるのであれば、A5サイズとB5サイズもおすすめです。
A5サイズはA4サイズの半分の大きさで、場所を取るという心配もありません。

また、B5サイズはA4サイズよりもやや小さい、雑誌によく使われるサイズです。
コンパクトですがイラストや見出しも使いやすいサイズです。

情報量を多く入れたい場合はA4サイズ、持ち運びやすさを重視したい場合はA5サイズやB5サイズを選ぶといいでしょう。

□まとめ

今回は、問題集の基本的な作り方と問題集を作成するときに意識すべきポイントを解説するとともにおすすめの製本方法を解説しました。
問題集をスムーズに作成するためには、問題集をつくる目的を明確にすることが大切です。
製本方法や用紙はバリエーションが豊かなため、目的に合わせて比較検討し決定することをおすすめします。