セミナー資料は、セミナーのスムーズな進行に関わってきます。
そのため、資料はかなり重視されます。
セミナーの聞き手に作成者の意図をしっかり伝えられる資料を作成するには、手順や構成を工夫して作成する必要があります。
今回は、セミナー資料の作成手順と資料構成、見やすくするコツを解説します。
社内マニュアルや冊子などの印刷物を作成したい方、わかりやすいセミナー資料を作成したい方は要チェックです。
□セミナー資料の作成手順
1.タイトル決定
セミナーのタイトルは、セミナーを受ける人の関心を惹きつけるかに大きく影響します。
事前に決めたテーマやコンセプトに沿ってタイトルを決めましょう。
タイトルからセミナーの概要が伝わるとわかりやすくて良いです。
さらに、セミナーの対象者に合うタイトルだとなお良いでしょう。
2.章構成と見出しの決定
セミナー資料全体における章構成と見出しを調整しましょう。
構成要素を章分けし、各章で伝えたい内容を組み立て、それぞれに合った見出しを決めます。
章の順番は適切か、総合的に見てわかりやすい見出しかを検討する必要があります。
3.各章内の構成
章構成の大枠が決まったところで、章内の構成を決めましょう。
どのようなメッセージをどういう順番で伝えるか、細かく決めます。
メッセージの順番に問題がないか、最後に確認しましょう。
4.スライドの作成
ここまで十分に準備した段階で、いよいよスライドの作成に移ります。
伝えたいメッセージを着実に伝えるべく、文字の大きさや色やフォント、図やグラフの適切な使用、1ページで伝えるメッセージは1つにする、ということに注意してスライド資料を作成しましょう。
5.まとめの作成
資料の最後に、セミナーのポイントをまとめたものを用意しましょう。
セミナーのテーマや目的に沿って簡潔にまとめを作成しましょう。
セミナーを受けた人が今後どのようにセミナーでの学びを活かすといいのかが明確に分かるようになっているとより良いです。
6.セミナーのリハーサルを行った上での改善
セミナー資料は実際のセミナーで使われる訳ですから、資料を用いたリハーサルを行いましょう。
流れの矛盾、分かりにくい点、円滑に進めるトーク内容、時間配分に留意してリハーサルを行うと良いでしょう。
実際に行ってみて気づく点もあるはずです。
顕在化した問題点や改善点は、セミナー当日までにブラッシュアップし、セミナーを実施するメンバーで共有しておきましょう。
□基本的な資料構成
セミナー資料の作成において、必ず考える必要があるのが構成ですよね。
大まかな骨組みを丈夫に作ることが重要です。
基本の流れは、導入、本題、まとめの順です。
それぞれの段階で、前提の説明、結論、根拠について言及するとわかりやすいです。
セミナー受講者に伝わりやすいワードを選ぶと良いでしょう。
骨組みができたら、補足する情報やを肉付けしていくと良いです。
□より見やすくわかりやすい資料作り
見やすくわかりやすい資料を作成するには、いくつかのコツがあります。
このコツをおさえているかどうかで、見やすさやわかりやすさが変わってくるので、ぜひ参考にしてみてください。
＊理解促進のコツ
・1ページにつきメッセージは1つまで
情報を詰め込みすぎると、本来伝えたいはずのメッセージがうまく伝わらない場合があります。
聞き手の印象に残すためにも、1枚のスライド、資料1ページにはメッセージを1つに絞りましょう。
・文字数は少なく
書かれているテキストはできる限り簡潔な方が伝わりやすいです。
発表者が話していることにしっかり耳を傾けてもらうためにも、読むことに一生懸命にならなくても伝わる資料を作成しましょう。
・明確な表現を使う
あいまいな表現は、受け手に内容を明確に伝えきれず、細かいニュアンスや具体性があやふやなままになってしまいます。
誤解のないよう伝えるためにも、あいまいな表現は避けるべきです。
・情報をグループ化する
図やイラストは、関連度の高い文章の近くに置きましょう。
文章と図やイラストを同時に見ることで受け手の理解を促進できます。
＊見やすくするコツ
・レイアウトの統一
情報の重要レベル、項目をスライドごとで変えないことが重要です。
同一の役割を果たす情報は同じ形で表示することで、受け手の中で整理しながら理解できます。
・位置と余白
十分に余白を取り、要素の位置をそろえましょう。
余白を設けることで、圧迫感がなく見やすく感じます。
・テキストの使用ルールを定める
テキストのフォントやサイズは、情報の要素によって使い分け、最初から最後まで統一しましょう。
スライドにおいては、フォントはゴシック体がおすすめです。
□まとめ
今回は、セミナー資料において、作成手順と資料構成、見やすくするコツを解説しました。
セミナーにおいて、セミナー資料は重要です。
テキスト、スライドの工夫を施して参加者が見やすい資料を作成しましょう。
