記念誌の作成の流れとアイデアのヒントを紹介します


社内で記念誌を作る、という方もいらっしゃるかもしれません。
せっかく作るのなら印象に残る記念誌にしたいものです。

今回は、記念誌制作の流れ、凝ったアイディアで作る記念誌のメリットをご紹介するとともに記念誌の参考アイディアをご紹介します。

□記念誌作成の流れを紹介します

記念誌を作るには、大抵1年から3年程度の期間が必要です。

まずは編集委員会を立ち上げます。
編集委員会は制作の実行役となるため、メンバー選びが大切です。
編集が得意の社員や、記念する出来事についてよく知っている人物を起用するのがおすすめです。

次に、目的と読み手の対象の把握をします。
制作の趣旨を明確にすることで取り組みやすくなるからです。

目的と対象が決まれば体裁、構成の原案作成にうつります。
全体のイメージやおおまかな内容を決めます。

そしていよいよ企画書の作成です。
原案にそって具体的な内容を考えます。

企画書の内容に応じて必要な情報を収集します。
必要に応じて、取材や撮影を行うこともあります。

資料ができあがったら、執筆に取り掛かります。
自分たちで原稿を書いたり、社内や関係各所に依頼をしたり、外部のライターに依頼したりと方法は様々です。

執筆の次はデザインワークです。
表紙デザイン、フォント指定、写真とイラストの配置をはじめ、細かい内容をデザイナーと相談して決めます。

これらの作業が完了すると入稿します。
印刷所への入稿が終われば、組版、サンプル作成の順に進めていきます。

そのあとは校正です。
サンプルを見て、掲載内容に誤りはないか、イラストや写真の挿入箇所は適切であるかということを検討します。
校正の指示に従って印刷所で修正が行われます。
校正の回数は印刷会社との契約によって異なります。

校正が終了すると次は印刷です。
印刷が完了すると製本所に委託し、記念誌となって納品されます。
このようにして記念誌が完成します。

□記念誌はアイデアが大事です

ユニークで印象に残る記念誌を制作する企業もあります。
ユニークでオリジナルな記念誌は、社外にも影響を与えます。

例えば、マスコミやネットに取り上げられ評判になる記念誌も。
また、広告宣伝とはまた別の形で企業をアピールするきっかけにもなります。
企業イメージの向上にもつながるでしょう。
社史が斬新なものと有名になれば、企業自体も斬新なイメージで見られるのです。

また、株主をはじめとし企業に関わっている人々にも評価されます。
関係者に喜んでもらえることは企業にとってもメリットです。
企業自体が評価されると、社員の会社への愛着信が増したり、やる気があがったりすることにつながるのではないでしょうか。

このように、一般的な記念誌ではなく、斬新なアイディアも取り入れて印象に残る記念誌にすることには様々なメリットがあります。

□記念誌のアイデアが浮かばない方へ参考になる企画を紹介

では具体的に、印象に残る面白い記念誌にするにはどうすれば良いのでしょうか。
記念誌のアイディアが浮かばない方に向け、参考になる企画をいくつかご紹介します。

*カリスマ創業者に焦点をあてる

長期にわたり事業を継続してきた企業では、創業者の思いや理念を継承することが大切です。
創業者の理念を掲載してみるのもいいかもしれません。

*参加型企画で社員を巻き込む

記念誌はトップダウン型のものもあります。

ですが、社員が参加できる企画を盛り込むことで団結力が高まるきっかけに。
例えば、社内アンケートや一言コメントです。
部署ごとの写真を掲載するのもおすすめです。

また、経営者、OB、ベテラン社員を呼んでの座談会も1つのアイデアです。
会社の歴史を語るのも良いですし、中堅社員や若手社員を呼んで将来像について語りあうのも良いでしょう。

座談会のテーマによって5人~6人を目安に集めます。
社長と著名人の対談やアナウンサーをインタビュアーに迎えた対談も花があって印象に残ります。

*お客様メッセージを掲載する

会社と取引のあるお客様を中心にメッセージを掲載します。
取引銀行や地方自治体の首長に祝辞やエールをお願いするのも良いです。
多くの方々から支持されているとわかることで、社員の意識向上につながります。

*未来についての企画を掲載する

会社の未来予想図を考案します。
イラストレーションを用いることで明確に表現できます。
社内のベクトル統一にも貢献するのではないでしょうか。

*会社クイズを作成する

会社の歴史や理念を楽しみながら学べるクイズを作成します。
社員参加型にすることで会社への興味も高められます。
新入社員の啓蒙や教育にも使えて、効率的なコンテンツです。
このように掲載内容を工夫することで記念誌は印象深く面白いものになるのです。

□まとめ

記念誌を作るには時間がかかります。
せっかく時間をかけて作るのなら、見る人が楽しくなる記念誌を作りたいものです。
記念誌の中に社員参加型の企画や経営者インタビューを取り入れることで面白く、印象に残る記念誌を制作できます。

ぜひ今回ご紹介した企画を参考に検討してみてください。