「自分の撮った自慢の写真を写真集にしたい」という方もいらっしゃると思います。
しかし、ほとんどの方はどのように制作すれば良いのか、またはどこに依頼すれば良いのか分からないでしょう。
今回は、そんな方に向けて、写真集を自費出版する時のおすすめの方法や出版するまでの流れを紹介します。
□写真集を自費出版するにはどうしたらいいの?
写真集を自費出版する方法によって異なります。
3つのケースに分けてご紹介します。
*家族宛てや趣味の場合
家族へ送るためであったり、自分の趣味であったりする場合は、小ロットのオンデマンド印刷がおすすめです。
ご自身で思うように写真集のデータを作り、直接印刷会社へ依頼します。自分や家族の思い出としてアルバム代わりに制作するのもいいでしょう。
*データの作成から依頼したい場合
写真集を制作するにあたり、ご自身でデータの作成が困難な場合もあるでしょう。
その時は、デザイン会社へデータ作成を依頼するのもひとつの手です。
デザイン会社にデータ作成及び印刷を依頼する、または完成したデータをご自身で印刷会社へ依頼する方法があります。
プロフェッショナルであるデザイナーがデータを作成すれば、さぞや素敵な写真集が出来上がることでしょう。
*書店で販売する場合
本格的に販売するような写真集を制作したい場合は、出版社に依頼すればよいでしょう。
ただし、部数が多かったり、各地の書店やオンライン上で販売をする手続きが必要なことから、高額な費用が掛かる場合があります。
そのため、実際に販売されている写真集を見本として持ちこんで相談するようにしましょう。
□写真集を作りたいならまずこの3つを注意しましょう
実際に写真集を作りたいという方は、以下の3つの点を確認してから取り掛かりましょう。
1.なぜ写真集を出版したいのかの目的意識を明確に
写真には様々な役割があります。
例えば、その写真が広大な自然を撮ったものであっても、そこに込められた意味合いは様々なものがあります。
広大な自然を「絶景」として、美術的価値を表したという意味での写真もあれば、近年失われつつあるものを守るべき「財産」として捉え、現在起こっている環境破壊に反対するという意味である写真もあるでしょう。
前者の場合は、写真を一面に大きく載せることで、その意味を大きく分かりやすく見た人に伝えられます。
一方で、後者の場合は、写真にキャプション等を入れることによって、写真を撮った意味を読んだ人に伝えられます。
このように、写真集を制作する上で最初に重要視すべきなのが目的意識です。
しっかりと覚えておきましょう。
2.写真集のサイズやページ数をイメージ
掲載する写真の枚数を予め決めておくと、書籍のサイズやページ数をイメージできます。
掲載しようとしている写真の枚数は何枚なのか、1ページに何枚の写真を掲載したいのかによって、ページ数を概算で割り出せます。
また、写真自体のインパクトを高めたい場合は、書籍のサイズそのものを大きくするという方法もあります。
一方で、可愛らしい犬や猫の写真を掲載する場合は、書籍サイズを一般的なものより小さくしたり、正方形にするケースが多いです。
3.写真の解像度のチェック
一眼レフのカメラで撮影した写真にしろ、スマートフォンで撮影した写真にしろ、最も重要になるのが解像度です。
上手く撮れた自分の写真を写真集にしたら、良くない画質になってしまっていてショックというのは防ぎたいものです。
写真集の印刷に適した解像度は、一般的に350dpi以上あれば問題ないと言われています。
きれいな画質で出版するためにも、解像度に注意しましょう。
□写真集を自費出版する流れを解説
写真集が出版されるまでの流れは、以下のようになっています。
1.申し込み
まず、出版社と写真集の出版について相談します。
2.打ち合わせ
打ち合わせでは、写真集のコンセプトやテーマをどんなものにするのかを、実際に撮影した写真をもとに決めます。
3.写真の提出
打ち合わせが完了したら、写真集に掲載する写真を選んで提出します。
4.校正
校正では、写真集の中に記載されている文章の校正を行います。
また、レイアウトや色合いなどの項目もここでチェックします。
5.印刷・製本
校正が完了したら、実際に紙に印刷し、製本します。
6.納品
製本の後、必要な部数が印刷されたら、納品です。
書店に配本されることはもちろん、記念品として家族や知人に配ることもあるでしょう。
□まとめ
写真集を自費出版したい場合は、まず目的意識を明確にしておくことが重要です。
目的意識を明確にすることによって、実際に写真集を出版した時に、その写真集に込められた意味を見た人に伝えられます。
今回紹介した内容をもとに、自分だけの素敵な写真集を制作してくださいね。