思い出や作品を形に残せる「文集」。
皆さんにとって一番身近なのは、卒業の際の文集ではないでしょうか。
他にも、短歌や俳句をまとめたものも文集になります。
今回は、文集のデータの作成方法について、おすすめのツールや気を付けたいポイントを紹介します。
文集作成をお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
□文集のデータ作成にはワードがおすすめです
文集の印刷データを作るときは、ワードの利用がおすすめです。
そこで、ワードでの印刷データの作り方について、3つのポイントを紹介します。
*まずはサイズや余白を設定しよう
文章の入力に入る前に、まずはサイズや余白を設定しましょう。
サイズは、「レイアウト」タブの「ページ設定」で「サイズ」をクリックすると変更できます。
ちなみに、ワードの初期設定はA4サイズになっています。
次に、余白を設定しましょう。
サイズと同じく「レイアウト」タブの「ページ設定」を選択します。
「余白」をクリックし、設定してください。
また、ちょうどいい余白がない場合は、「ユーザー設定の余白」機能で自分の好きなサイズの余白を設定できます。
文集の印刷データとしては、余白は最低でも7ミリメートルとるようにしましょう。
また、文章を読みやすくしたい場合は20ミリメートル前後の余白がおすすめです。
*写真を上手に配置しよう
文集の中に写真を配置したい、という方も多いでしょう。
文集を書き始める前に、下準備として配置したい写真をすべてパソコンに取り込み、一つのフォルダにまとめておきましょう。
下準備ができたら、実際に写真を配置します。
まず写真を挿入したい場所にカーソルを置きます。
「挿入」タブの「図」から「画像」をクリックし、「このデバイス」を選びます。
下準備で作成したファイルの中から画像を選び、挿入しましょう。
写真の右上にある「レイアウトオプション」をクリックすると、写真の配置箇所の文字のレイアウトを変更できます。
また、サイズの変更やトリミングもできますので、機能を活用し、理想通りの配置になるように試してみましょう。
*見やすいレイアウトにしよう
せっかく文集を作るのであれば、見やすくしたいですよね。
見やすいレイアウトにするには、3つのポイントがあります。
1つ目は、文字のサイズです。
文集では、B5、A4サイズがよく使われます。
この場合は、10ポイントから12ポイントの文字の大きさが読みやすいです。
2つ目は、ページ番号です。
ページ番号は、「挿入」タブの「ヘッダーとフッター」の「ページ番号」をクリックすると挿入できます。
3つ目は、縦書き・横書きです。
小説や新聞など、長い文章のとき、感情に訴えたいときは縦書きが主に使われます。
マニュアルやカタログなど、ほかの言語を使うとき、情報を伝えることがメインのときは横書きが主に使われます。
文集は前者に当てはまるため、基本的には縦書きで考えましょう。
□データの作成で気を付けたいポイントを紹介
データ作成において、気を付けていただきたいポイントを紹介します。
*塗足しをする
もしフチなしでの印刷を希望される場合は、データ作成時に「塗足し」が必要になります。
印刷をする際には、まず大きめに印刷を行い、製本が完了した後に余白部分をカットします。
そのため、カット部分にずれが生じてしまうこともあります。
そうなるとフチなしの予定がフチありになってしまいます。
そこで、塗足しを行っておくとそのズレが起きてもフチなしで完成できます。
塗足しは上下左右に3ミリメートルずつ作るため、その部分には文章や図形を入れないようにしてください。
*文字切れに注意する
先ほどお伝えしたように、印刷後のカットで多少のズレが生じることがあります。
そのため、文字や画像をギリギリに配置するとカットされてしまうかもしれません。
データ作成時には十分な余白を設定し、文字切れを防ぎましょう。
□文集におすすめのサイズと用紙を紹介します
文集で最も使われているサイズは、B5サイズ、A4サイズです。
B5サイズの方が小さいため、保管のしやすさを求める場合にはB5サイズがおすすめです。
おすすめの用紙は、2つあります。
1つ目は、上質紙です。
光沢がなく、筆記性に優れた紙です。
コピー用紙に使われている紙なので、皆さんにとってなじみがある紙でしょう。
コーティングといった加工がされていないため、白色度が高くさらさらしており、文字が読みやすいです。
2つ目は、マット紙です。
マット紙も、光沢が抑えられておりさらさらとした紙です。
表面が滑らかなので、発色がよく鮮明な印刷ができます。
文章がメインの文集には、上質紙、マット紙がおすすめです。
光沢はない方がいい方は上質紙、多少の光沢が欲しい方はマット紙がいいでしょう。
□まとめ
文集は、ワードを使うと簡単に印刷データを作成できます。
データを作成するときは、まずサイズと余白の作成から始めましょう。
そして写真をうまく配置し、レイアウトを見やすくしましょう。
当社は、何度でも相談できる冊子印刷の会社です。
余白の調整や目次など、不安点がある方はぜひ当社にお任せください。