大会や発表会のプログラムをワードを使って作ってみましょう


学校の運動会や習い事の発表会など、自作でプログラムを作成したい、という方もいらっしゃるでしょう。
プログラムを自作するときには、印刷データの作成時にワードを使うことをおすすめします。
そこで今回は、ワードを使ったプログラムの印刷データの作り方を紹介します。
最後には、プログラム作成以外でワードがおすすめの場面についても紹介します。

□プログラム作りを始める前にワードの設定を確認しましょう

スムーズにプログラムの作成を進めるために、最初に設定しておきたい項目を紹介します。

まず、レイアウト崩れを回避するための設定についてです。
OSやOfficeのバージョンの違い、フォントの有無によって、レイアウト崩れが発生してしまいます。

また、気づきにくいレイアウト崩れの原因にプリンタドライバーの解像度の違いがあります。
「ファイル」メニューから「オプション」の「詳細設定」をクリックします。
項目の一番下にある「互換性オプションの適用先」の「文章をレイアウトするときにプリンタの設定に従う」のチェックが入っていないことを確認しましょう。
もしチェックが入っていたら外してください。

次に、フォントを埋め込む設定をしましょう。
データを送信したときに送信先のデバイスに使用したフォントがないと、勝手に別のフォントに置き換えて表示されてしまいます。

では、どうしたらこのトラブルを防げるのでしょうか。
その方法が、「フォントの埋め込み」です。
True Typeのフォントであれば埋め込みができます。

「ファイル」メニューから「オプション」の「保存」をクリックします。
「ファイルにフォントを埋め込む」と、「文書で使用されている文字だけを埋め込む」の項目にチェックを入れてください。
これらの設定をしたうえで文書を上書き保存すると、フォントの埋め込みが完了します。

そして、オブジェクトを自由に動かせるようにしておきましょう。
オブジェクトとは、図形や文字ボックスのことを指します。

オブジェクトがグリッドに沿って配置されていると、細かい移動ができません。
グリッドの網目を細かく設定することで、細かい移動が可能になります。

グリッドを細かくするには、まず「レイアウト」、もしくは「ページレイアウト」のタブから「配置」の「グリッドの設定」をクリックします。
「描画オブジェクトをほかのオブジェクトに合わせる」にチェックを入れます。
その後「グリッドの設定」の「文字グリッド線の間隔」と「行グリッド線の間隔」の両方を0.1ミリメートルにします。

ここまでの設定を終えて上書き保存すると、グリッドを細かくできます。

□三つ折りのプログラムの作り方は?

プログラムを三つ折りにしたい方も多いでしょう。
ここでは、ワードで三つ折りプログラムを作成する方法を紹介します。

*「段組み」機能を活用する

まず、「レイアウト」タブの「印刷の向き」から、用紙を横向きにしましょう。
次に、同じく「レイアウト」タブから、「段組み」をクリックし、3段を選びます。
そうすることで、文章が3段組みになります。

最後に、余白の調整をしましょう。
「レイアウト」タブの「余白」の「ユーザー設定の余白」をクリックします。
ここで、上下左右の余白の大きさを設定できます。

余白の大きさを設定できたら、この余白を三等分していきましょう。
「段組み」の「段組みの詳細設定」を選び、「間隔」を確認します。
「間隔」を調整し、余白が均等になるようにしましょう。

これで設定は完了ですが、文章を打つときに三等分の目安がわかりにくいですよね。
そんなときは「図形」の「線」を選び、2本の線を引き、「用紙に合わせて配置」にチェックを入れ「左右に整列」を選択します。
そうすると三等分の目安の線が引けます。

*「テキストボックス」機能を活用する

最初に、先ほどと同じように用紙の向きを横向きにしましょう。
その後、「図形」の「線」を選び、2本の線を引き、「用紙に合わせて配置」にチェックを入れ「左右に整列」を選択します。

あとはこの線を目安にテキストボックスを配置していきます。
テキストボックスを配置するには、まず「挿入」タブの「テキストボックス」をクリックします。
横書き・縦書きを選択したら、好きなようにテキストボックスを配置していきます。

「図形の枠線」で線を消したり、「図形の塗りつぶし」でテキストボックスに色を付けたりできます。
さいごに最初に引いた目安の線を消したら完成です。

□ワードを使うと便利な場面について紹介します

ワードは、自由自在に文章を作成できます。
今回紹介したように、三つ折り用のデータ作成も可能です。
また、イラストや画像の挿入も可能で、表やグラフの作成もできます。

これらのメリットを踏まえると、パンフレットだけでなく、ビジネス文書、マニュアル、ポスターやはがき、名刺の作成という場面においても、ワードを使うと便利です。

□まとめ

プログラムの作成には、ワードを使うと便利です。
レイアウト崩れを回避する設定、フォントの埋め込みなどを最初に行うようにしましょう。
また、段組み機能、もしくはテキストボックスを活用することで簡単に三つ折りプログラムにもできます。
プログラムの作成をする予定がある方は、ぜひワードを使ってみてください。


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