わかりやすく効果的に伝えるために!報告書の書き方のコツ


報告書の作成は、業務の効率化やコミュニケーションの向上に不可欠なスキルです。

しかし、その作成過程は多くの人にとって難解であり、効果的な報告書を作成するためのポイントが明確でない場合が多いです。
本記事では、報告書の書き方といった基本的なステップとポイントをわかりやすく解説し、より効果的な報告書作成をサポートします。

□報告書の基本構成とそのポイント

報告書作成の第一歩は、基本項目をしっかりと把握することです。
基本項目は提出日、宛名、差出人、タイトル、要旨、詳細、補足です。

宛名、差出人の項目では、名前だけでなく役職名や所属部署などの詳細事項も記載しましょう。
また、タイトルは一目で内容が把握できるものを付けましょう。

これらの項目は報告書の骨格を形成します。
各項目が持つ意味や役割を理解することで、報告書の質が格段に向上します。

*報告書の書き方について

1.タイトルを決める

まずは、タイトルを決めましょう。
タイトルは、報告書の全体像を一瞬で把握するための重要な要素です。
漠然としたタイトルでは、読者が内容を理解する障壁が高くなります。
具体的な日付や結果をタイトルに盛り込むことで、受理されやすくなります。

2.本文を書く

本文は報告書の核心であり、その構造をしっかりと整えることが求められます。
「標題の件につき」というフレーズでタイトルの内容を再説明することが一般的です。
箇条書きを活用することで、読み手にとってわかりやすい報告書が完成します。

本文を書く際に注意する書き方のルールとして、「記」と「以上」があります。
「記」は、箇条書きの前に中央に記載しましょう。
「以上」は、本文をすべて書き終えたら、末尾に記載しましょう。

3.要旨を書く

要旨は報告書の最後に配置することが一般的ですが、その重要性は非常に高いです。
訪問の結果、結果に至るまでの経緯や理由、次に何をすべきかといった点を明確にすることが求められます。
上司が要旨だけで内容を把握できるように工夫することが重要です。

□報告書をわかりやすく!書き方のポイント

報告書の基本的な書き方を理解したら、次は分かりやすい報告書に仕上げるポイントを押さえていきましょう。

*目的と対象者の明確化

報告書を書く目的と対象者を明確にすることで、内容や文体が自然と調整されます。
営業報告書であれば業務の進捗や成果を共有することが主目的であり、その対象者は社内のメンバーです。
このように目的と対象者を明確にすることで、報告書の質が向上します。

*5W2Hの活用

5W2Hを活用することで、報告書はより具体的でわかりやすくなります。

5W2Hとは、Who、 When、 Where、 What、 Why、 How、 How muchです。
5W1Hはご存じの方が多いかと思いますが、5W2Hには「How much(いくら)」が含まれています。

ビジネスシーンにおいて、費用は重要な項目です。
そのため、5W1Hではなく5W2Hに基づいて情報を整理することで、重要な情報の漏れを防ぎます。

*簡潔な表現を心がける

報告書の読み手は結論を求めています。
冒頭で結論を明示することで、読み手の負担を軽減します。
簡潔な表現にするには、PREP法(Point、 Reason、 Example、 Point)を活用しましょう。
最初に結論を伝えることができ、かつ具体例を用いて説明ができるため、論理的で説得力のある文章が完成します。

また、PREP法に加えて箇条書きも活用しましょう。

□報告書作成時の注意点について

報告書を提出する前に必ずチェックしていただきたい注意点があります。

1つ目は、結論から書けているかどうかです。
報告書の最初に結論を明示することで、読み手にとって非常にわかりやすい文章となります。

結論から書くことに慣れない、という場合は、先ほど紹介したPREP法を使ってみましょう。

2つ目は、文体とフォントが統一されているかどうかです。
報告書作成時には、文体やフォントに気を配る必要があります。
敬体と常体を混在させると、読みにくい文章になってしまいます。

また、フォントは統一し、文字の大きさも適切に調整することが求められます。
フォントは基本的に明朝体を使うようにしましょう。

フォントの大きさは、本文はすべて同じ大きさで統一するのがおすすめです。
タイトルや、本文中でも特に強調したいポイントのみ、大きさを変えるようにしましょう。

3つ目は、箇条書きが効果的に使われているかどうかです。
箇条書きは、読み手にとって非常にわかりやすい形式です。
要点が明確にされ、内容がすぐに把握できるため、効果的な報告書作成には欠かせません。

□まとめ

報告書作成は、初めて取り掛かるときは慣れない作業であるため時間がかかり、難しく感じるでしょう。

しかし、基本的なポイントとステップを理解することで、作成にかかる時間を短くでき、かつ分かりやすい報告書を作成できるようになります。
本記事で解説したPREP法や箇条書きの活用などを参考にして、効果的な報告書を作成してください。