俳句集の作り方とポイント


季節ごとに折々の句をしたためるのは風流ですね。書き留めた俳句が溜まってくると、句集にしたいとお考えになるでしょう。
今回は、俳句をまとめた俳句集の作り方とポイントを解説します。

□俳句とは

俳句とは、五・七・五の十七音で表現される、世界でも稀にみる短い詩です。
十七音という短い句の中に、さらに季語をひとつ入れるという決まりがあります。
短いながらも、世界を広げてくれるのも俳句の特徴です。
その俳句をまとめたものが俳句集となります。

□俳句集の装丁

*俳句集のサイズ

俳句集を作るには、まずどのような形の句集にするのか、体裁を決めなければなりません。
俳句は短いものですから、A4サイズで作成したら、余白がありすぎるでしょう。
一行にして収まりの良いA5サイズやB6サイズがお薦めです。

*俳句集の用紙

表紙の用紙は、色や模様が入った紙に、黒い文字でタイトルを入れると映えます。
色紙を使わずに、写真を入れてカラー印刷するのも素敵ですね。
本文用紙は、白い用紙でも問題ないのですが、クリーム色の書籍用紙を使うと上品に仕上がります。

*俳句集の製本

まずはしっかりとした厚紙を入れて製本する、上製本があります。「ハードカバー」と呼ばれる通り、とても頑丈な作りになっています。
ただし、費用が掛かるのが難点です。

コストを抑えて手軽に作成できるのは無線綴じです。
背にノリを付けて表紙を貼るため、上製本ほどの頑丈さはありませんが、柔らかくてページがめくりやすいのが特徴です。教科書等に多く用いられています。

他に中綴じ製本がありますが、ページ数が多くなりがちな俳句集を製本するには不向きな製本様式といえるでしょう。

*加工について

上製本を制作する際に、表紙の内側にきき紙を貼り、またそれと同じ用紙を遊び紙としても入れる「見返し」という加工があります。
見栄えが良いばかりではなく、製本を補強する役目もあります。

見返しは上製本には必須な加工ですが、無線綴じにも加工することが可能です。
無線綴じに見返しをつけると、補強するばかりではなく高級感が増します。
見返しとは、着物の半襟のようなものです。着物を汚さないという実用的な面があるものの、色や柄が入ったものは、おしゃれに着物を引き立ててくれます。

□俳句集の原稿作成

装丁が決まったら、それに合わせてデータを作成しましょう。
掲載する俳句を厳選して入力しましょう。
データを作成するソフトはWordがお薦めです。
InDesignやillustratorを使ってデータを作るには、ある程度ソフトを操作する技術が必要になります。それらに比べたら、Wordは操作しやすいソフトといえます。

俳句を読みやすいように、1ページあたり3~5句入れましょう。
1ページに多くの句を詰め込むことは可能ですが、せっかく作った俳句を読むのに息苦しくなってしまいます。行間を開けて、ゆったりと配置しましょう。

データが完成したら、PDFに保存して入稿してください。

□まとめ

俳句集を作るために決めなければならないことがたくさんあり、不安に感じてしまうかもしれません。そんな時は、ぜひ弊社にご相談ください。用紙もたくさん種類がありますので、紙見本をみながら選択できると安心できますね。


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