詩集の作り方を解説します


インターネットが普及した昨今、誰でも簡単に作品を発表できるようになりました。作品が溜まってくると、作品を本の形にして残したいと思いませんか?
今回は詩集の作り方を解説します。

□詩集を作りましょう

詩集を作るにあたって、発行方法は大きく二つに分かれます。
まずは、出版社に依頼する方法です。出版社に依頼すれば、データ作成、印刷、書店販売まで一括で対応してくれます。ただし、それなりに費用は掛かってしまいます。
ご自分でデータの作成を行える場合は、印刷会社に印刷のみを依頼する自費出版の方がリーズナブルに詩集を作成することができます。
ここでは、詩集の自費出版について解説していきます。

□掲載する詩を選びましょう

たくさん詩を書いている中でも、とくに気に入った詩があると思います。それらを選んで詩集に掲載しましょう。
もちろん、せっかく書いたものですから、すべて掲載してもかまいません。載せる詩を選ぶのは自由なのです。

□詩集の装丁を決めましょう

掲載する詩が決まったら、詩集の装丁を決めましょう。

*詩集のサイズ

詩は小説のような長文ではありませんので、あまり大きな本にしないほうがいいでしょう。A5、B6、文庫等がおすすめの大きさです。

*詩集の用紙

表紙は色がついた用紙にタイトル文字を入れるだけでもよいですが、イラストや写真を入れてカラーで印刷するのも素敵ですね。
その場合は白い用紙が適切です。
写真はツヤのある光沢紙(コート)やツヤないマット紙がよいですが、イラストはタントやラシャなどの少しザラついた白い用紙で風合い出すのもいいものです。
本文用紙は上質紙もしくはクリーム色の書籍用紙がおすすめです。じっくり詩を味わえるでしょう。
表紙と本文の間に、色紙で遊び紙を入れてもよいでしょう。色上質は色数が多いので、好みの色が見つかるでしょう。
また、詩に合うイラストを遊び紙に印刷するのもおすすめです。おしゃれになるばかりでなく、こだわりの装丁はオリジナリティが増すことになります。

*詩集の製本

詩集はある程度厚さがありますので、無線綴じもしくは上製本で製本しましょう。
中綴じ製本もありますが、詩集は長期間保存するものなので、しっかりとした製本をしましょう。

□データ作成について

詩集のサイズに合わせてデータを作成していきます。
テキストのみのデータなら、Wordで十分作成できます。
まず、ファイルを詩集のサイズ、A5やB6などに設定します。
その次に余白の設定をします。上下左右の余白は20mmぐらいでよいでしょう。
縦書き、横書きはお好みで設定してください。
文字は多く詰めすぎずに、行間は小説よりは広めに取るといいでしょう。ゆったりと詩を読むことができます。
データが完成したら、PDFに保存して入稿してください。

□詩集の販売について

せっかく作った詩集ですから、多くの人の手に取ってほしいと思うのは当然です。自費出版といえど、販売方法はあります。
手軽に個人でも販売できるのはAmazon e託販売サービスです。詩集を預けて、売れたら発送してもらいます。
委託手数料が掛かるのと、ISBNコードの取得が必須となります。
ISBNコードは日本図書コード管理センターにて取得してください。ISBNコードが入ったデータを作っていただければ、通常のデータ入稿で印刷は可能になります。

□まとめ

趣味で書き綴っていただけの詩が、詩集という形になれば感慨深いものです。本の形で読む詩も、また違う味わいがあるでしょう。
珠玉の一冊を作ってみませんか。


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