その隙間、必要です!!


表紙と裏表紙のデータをサイズ通りに作ったのに、端に白い線が出たり、タイトルの位置がずれたことがありませんか。
今回は背幅と塗足しについて解説します。

□背幅について

例えばA5サイズの冊子の表紙を作る時、見開きでA4サイズでデータを作ればよいと思うでしょう。
しかし、冊子には厚みがあります。この厚みのことを【背幅】と呼びます。背表紙とも呼ばれています。

背幅が4mmの冊子を作る時に、表紙をA4サイズで作ったら、表と裏で端が2mmずつ足りなくなります。足りない部分は白い線が出てしまいます。
また、表紙の中心も、2mmずれてしまいます。

上記のデータで印刷すると、仕上がった冊子の端に白い線が出てしまいます。

白い線を出さないようにするためには、背幅の分のデータが必要になります。

□塗足しについて

表紙に白い線を出さないために、もうひとつ必要なものがあります。それが、塗足しです。
印刷データを3mm大きく作るようにいわれたことはありませんか。
データ通りに印刷、製本を行えばよいのですが、機械の振動で若干ずれが生じてしまいます。ずれた時に白い線が出ないようにするために、塗足しが必要なのです。仕上がりよりも3mm大きくデータを作ってください。
トンボを3mmつけるのは、そのためなのです。

背幅、塗足しがきちんと揃ったデータで印刷すれば、表紙の端に白い線が出ることはありません。

□まとめ

冊子の構造を理解して表紙のデータを作れば、思い通りの仕上がりに出来上がるでしょう。
背幅と塗足しには重要な役割がありますので、しっかり付けてデータを作成してください。


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